親友と喧嘩別れした。
恋人と喧嘩別れした。
両親と喧嘩別れした。
人生には別れがつきものだが、とりわけ自分にとって大切な人との別れは辛いものだ。
全幅の信頼を置いていた相手に裏切られた時には、すべてを失った気分になる。
それでも私は別れが必要だと思う。
信頼していた人に裏切られる経験も必要だと思う。
少し人生経験を積んでいくと誰もが気づかされることだが、別れというのは成功の前触れであることが多い。
ただし、あなたが相手を追い出したり、我を通したりした場合は別で、成功の前触れではなく、負のスパイラルに突入する前触れとなるから注意が必要だ。
その場合は、すぐに自分の非を改めて、相手に謝罪するに限る。
一方、あなたが追い出されたり犠牲者になったりした場合、その後まもなくして幸せになるだろう。
追い出した人間は、直接的にも間接的にも周囲にジワジワと足を引っ張られる。
追い出された人間は、直接的にも間接的にも周囲にジワジワと応援される。
別れは成功のリトマス紙なのだ。
自然の摂理の前には、どんな戦略も太刀打ちできない。
追い出したほうが一時的に小賢しい戦略で乗り切っても、〝倍返し〟でマイナスが降りかかってくるのだ。
千田 琢哉 (せんだ たくや)
文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。
■E-mail
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■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/
作品紹介
たった2分で、自信を手に入れる本。
君の不安を勇気に変える63の言葉
20代のカリスマ・千田琢哉が贈る新感覚エッセイ。自信の種を育て、「本当の自信」を得るための63の方法。
定価:本体1,200円+税/学研プラス
バックナンバー
- 60代以降どれだけ輝いているかで、 人生は決まる。
- 好きな人を、 もっと笑顔にする。
- 頭のキレより、 好かれることのほうが大切。
- 金で買える自信があれば、 迷わず買えばいい。
- 貧乏人は、 余計なひと言が多い。
- すべての勉強が 向いていなくても、 あなたが新しく創ればいい。
- 目的とかミッションとか、 うだうだ言わなくていい。
- 18歳までに落ちこぼれたことには、 もう関わらなくていい。