「毎日違う服で会社に行かなければ」と思っている人が多いのです。
これは、大きな錯覚です。
「昨日と同じ服を着て行ったら外泊したと思われる」という思い込みがあるのです。
毎日違う服を着て行こうとすると、たくさんの服が必要になります。
予算は限られているので、1つ1つのクオリティーは下がります。
幸か不幸か、今の時代は服の値段は下がっているので、たくさん買えるのです。
結果、安い服をたくさん抱え込むことになります。
シンプルかどうかは、頭の中の考え方の問題です。
「毎日、違う服を着なければいけない」「昨日と同じ服を着て行ってはいけない」という思い込みから、抜け出すことです。
捨てるのは、服よりも、まず、思い込みです。
レベルの高い同じ服を続けて着て行っても、「外泊した」と言う人はいません。
毎日違う服を着ても、レベルの低い服ばかりでは評価されないのです。
中谷 彰宏 (なかたに あきひろ)
1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている。
■中谷彰宏公式ホームページ
http://an-web.com/
作品紹介
シンプルな人は、仕事も、恋愛も、人間関係もうまくいく。いらないものをそぎ落とすことで、チャンスをつかむ方法を紹介。
定価:本体1,300円+税/学研プラス
バックナンバー
- 軸とは、それがかなえば、 ほかのすべてを犠牲にできることだ。
- 完璧主義は、自分のため。 丁寧は、相手のため。
- 断る時に、理由をつけない。
- 試すことで、捨てることができる。
- 実行より、完了をする人が少ない。
- 体験を増やすと、持ち物は減る。
- ヒーローは、シンプル。 悪役は、ゴテゴテ。