持ち物を減らす方法は、体験を増やすことです。
体験が少ない人ほど、家の中のモノが多いのです。
体験が増えると持ち物が増えると思うのは、逆です。
たとえば、海外旅行慣れしている人は、荷物が少ないのです。
「いらないモノ」「持って行っても使わないモノ」「持って行かなくても現地で買えるモノ」がわかっているからです。
海外旅行慣れしていない人は、万が一ドライヤーが壊れた時用にドライヤーをもう1個持って行きます。
「いりますか、それ」と言いたくなります。
それでいて、ほとんど使わないで帰って来るのです。
何度も行くところでは、お土産は買いません。
修学旅行生が木刀を買うのは、旅慣れていないからです。
カップルで旅行した時に、彼が木刀を買ったり、よくわからないペナントを買ったら、頭の中にクエスチョンマークが浮かびます。
シンプルになるためには、体験数を増やせばいいのです。
体験と持ち物の合計は、常に一定です。
体験量が増えれば、持ち物は減るのです。
中谷 彰宏 (なかたに あきひろ)
1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている。
■中谷彰宏公式ホームページ
http://an-web.com/
作品紹介
シンプルな人は、仕事も、恋愛も、人間関係もうまくいく。いらないものをそぎ落とすことで、チャンスをつかむ方法を紹介。
定価:本体1,300円+税/学研プラス
バックナンバー
- 軸とは、それがかなえば、 ほかのすべてを犠牲にできることだ。
- 完璧主義は、自分のため。 丁寧は、相手のため。
- 断る時に、理由をつけない。
- 試すことで、捨てることができる。
- 実行より、完了をする人が少ない。
- 安い服を毎日着がえるより、 いい服を毎日着る。
- ヒーローは、シンプル。 悪役は、ゴテゴテ。