いい洋服ほど、クロゼットにずっと入れたままになっています。
1度も着ていなかったり、1回しか着ていないのです。
汚れては困るので、ふだんはなかなか着て行けません。
それが、部屋のモノが増える大もとです。
高級品が、部屋を散らかしていることが多いのです。
とっておくのは、汚したり壊したりしたくないからです。
モノは、壊れないようにすることが愛情ではありません。
使うことが、モノへの愛情です。
愛情の表現が、間違っているのです。
「汚れないように、ちゃんとしまってあります」というのは、服としては悲しい展開です。
本来、汚れてもいいから、使ってもらうことが服の喜びです。
「持っていることで満足する生き方」と「使うことで満足する生き方」のどちらを選ぶかです。
持っていることで満足する人は、ひたすらモノが増えていきます。
持っていることで満足する生き方を、早く切りかえたほうがいいのです。
中谷 彰宏 (なかたに あきひろ)
1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている。
■中谷彰宏公式ホームページ
http://an-web.com/
作品紹介
片づけられる人は、うまくいく。
人生を変える「捨てる」習慣65
片づけられる人は、仕事でも、恋愛でも、チャンスをつかむ。「捨てる」ことで、人生が変わる65の方法を紹介する。
定価:本体1,300円+税/学研プラス
バックナンバー
- 片づいている人は、 誘われてすぐ出かけられる。
- 「少し足りない」が、ぜいたく。
- 安いから買ったモノには、 愛がない。
- 仕事の前に、片づけるのではない。 片づけることが、仕事だ。
- 片づいた部屋ではなく、 片づいた部屋にいる自分をイメージする。
- 大きなモノより、小さなモノで差がつく。
- 机の上を片づけないと、コールバックが遅れる。
- 部屋を片づけることで、考え方を変えるキッカケができる。