こんにちは。恋川純弥(こいかわじゅんや)と申します。フリーランスで全国各地を飛び回る、大衆演劇の役者をしています。
2017年4月某日。
ぼくの前に「斎藤一人」という〝良縁〞が、突然現れました。
この日のことを、ぼくは今でもはっきり覚えています。
その日、ぼくはいつものように、舞踊ショーの準備をしていました。
化粧をし、女形(おんながた)の着物に着替え、準備が整うまで開演を待ちます。
今日は、どんなお客さんが来てくださっているのだろう?
ぼくは開演前の、この緊張感がなんとも言えずに好きなのです。
ところが、いつもと違い、朝からなにか不思議な感じがして胸が高鳴るのです。
今日はいったいどうしたんだろう? そんな気持ちに何度も見舞われました。
「恋川純弥、『夢ざくら』特別復興支援公演を開演いたします!」
開演のコールとともに、幕が上がります。
音楽が流れ、いつもと違う不思議な感覚に戸惑いながらも1曲踊り終え、舞台袖にはけると、待っていた弟子の夢翔(ゆうと)に言いました。
「なんかおかしな感じがするんだ。いやな感じではないんだけれど、今までに味わったことがない不思議な感覚……。なんなのかな?」
「どんな感じなんですか?」
「同業者が来ているときみたいな感じなんだ。すごく見られているような気がするんだけれど、いやな感じではない。それに、自分に大きな力を送ってくれているような、そんなパワーを感じるんだ。あれはなんだろう?」
次の衣装に着替えるほんのわずかな合間に、弟子とひと言ふた言交わしたぼくは、また舞台に出て行きました。
舞台の上でいつも通りに舞いながら、ふとパワーを感じるあたりを見てみると、そこには紳士が座っていました。あとからわかったことですが、その紳士こそが、斎藤一人さんだったのです。
ぼくには、生まれる前に「今世では、舞踊をする」ことを決めてきたという自覚があります。そのときに観てほしいと思った人に出会えたのかもしれない。
踊っているあいだ中、そんなことを考えていたぼくは、前世と今世が入り混じったよう不思議な感覚に包まれていました。まるで何者かに体を動かされているような、そして、生まれる前からこの舞を知っていたような、懐かしくて愛おしい、不思議な感じに満たされていたのです。
今、自分は、たくさんのみなさんの「縁」に支えられて、この場所で踊ることができている……。
そう思った瞬間、ある確信が芽生えました。
ぼくは、舞を通して、数ある良縁を結ぶために生まれてきたのに違いない、と。
ぼくはこの日、一人さんに出会ったことをきっかけに、今までの自分の来し方や、つないできた縁をあらためて振り返る機会に恵まれました。その中にはたくさんの学びがありました。
これらの縁の、どれ1つ欠けても今の自分はいない。
そんなことに気づかされたのです。
この本を読んでいるあなたの人生の中にも、たくさんの縁が紡がれていることでしょう。そして、自分が出会ってきた縁にどんな意味があったのか、と考えることがあるかもしれません。
しかしぼくは、その意味をいろいろ考えたり、探したりするより、その縁を通して、学んだり、慈しんだり、楽しむことの大切さを一人さんに教えてもらいました。
縁を悪縁にすることも、良縁にすることもできるのは自分自身。
この本(注・『斎藤一人 良縁 成功する人の縁のつかみ方』)には、つながった縁を良縁にする方法、良縁を引き寄せる方法、そして、ぼく・恋川純弥という1人の役者の人生の物語を書きました。
この本が、手に取ってくれたあなたの人生の物語の一部になり、幸せになるお手伝いができればいいなと思っています。
(※この連載は、毎週月曜・全4回配信予定です。次回は5月28日配信予定です。)
恋川 純弥 (こいかわ じゅんや)
大衆演劇界屈指の“芸達者”。21歳という若さで「桐龍座恋川劇団」の座長を務める。2011年に劇団を弟・二代目恋川純に譲ってフリーに。以降、「生きるパワースポット」として大衆演劇のみならず、さまざまな舞台で活躍する。
■アメブロ【恋川純弥とシゲ丸日記】
https://ameblo.jp/abcdefg-1234-0306
斎藤 一人 (さいとう ひとり)
実業家。「銀座まるかん」(日本漢方研究所)創業者。1993年以来、12年連続で全国高額納税者番付(総合)10位以内にただ1人ランクインし、2003年には、累計納税額で日本一になり注目される。著書多数。『神様に喜ばれる人とお金のレッスン』(高津りえ共著)、『斎藤一人 大開運 人生を楽しむ仕組み』(千葉純一共著)、『斎藤一人 成功の花を咲かせなさい』『斎藤一人 神様にかわいがられる豊かで幸せな生き方』(宇野信行共著/以上学研)などがある。
●さいとうひとり公式ブログ
https://ameblo.jp/saitou-hitori-official/
作品紹介
全国累計納税額日本一の大実業家・斎藤一人が、大衆演劇界のプリンス恋川純弥に語った「縁」のつかみ方・切りかたの極意。
定価:本体1,300円+税/学研プラス