Z世代調査レポート『嫉妬とはどんな感情?嫉妬したとき、されたときの対処法も!』

GakkenxODKソリューションズ「学生のいま」アンケート

公開日 2024.06.10
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  GakkenとODKソリューションズは、学生の方々を対象に「学生のいまアンケート」を、数回に渡り実施いたします。2024年4月『嫉妬とはどんな感情?嫉妬したとき、されたときの対処法も!』をテーマに、第一弾をおこないました。

 アンケート結果について、現役学生が中心となってZ世代をテーマに調査研究を行うチーム「LitLab.(リットラボ)」がまとめましたので、その調査結果をお知らせいたします。

 


調査概要

調査主体    Gakken+ODKソリューションズ
居住地     全国
対象      大学生
回答数     211件(女性:111件、男性:86件、未回答:14件)
まとめ編集協力 LitLab.(リットラボ)


嫉妬を感じる人はどのくらい?また、嫉妬によって湧いてくる感情とは?

  「嫉妬を感じることが多いと自覚していますか?」という質問に対し、約70%の方が”はい”と回答しました。やはり、多くの人が嫉妬をすることがあるようです。さらに、男性(70.9%)よりも女性(77.5%)の方が、嫉妬した経験が多いことが分かりました。

  また、「嫉妬を感じたときに湧いてくる感情」をテキストマイニングした結果、”不安”が一番多く、その他には”怒り”、”悲しみ”、”無力感”といった感情も多く見られました。

この結果からは、相手を妬むことによる怒りよりも、相手と自身を比較することで、不安や無力感、悲しみといった自身に対してマイナス感情を抱くことが多いことがわかりました。

人との距離が近ければ近いほど嫉妬は生まれやすい?

  また、「嫉妬を感じやすい状況(シーン)」については男女ともに、”友人や家族などとの人間関係”が一番多く、次に”恋愛関係”、”職場(アルバイト先)や学校での成果・成績”、”趣味や特技”という結果になりました。
やはり、コミュニケーションが密に取れる環境であればあるほど、嫉妬を感じる機会が増えることがわかります。

男女別で結果をみてみると、女性は人間関係と答えた人(70.8%)が恋愛関係と答えた方(50.9%)に比べて約20%多かったことに対し、男性は恋愛関係と答えた方(66.7%)が人間関係と答えた方(65.4%)を上回りました。

嫉妬したときの対処法は?

  嫉妬したときの対処法について、実際に取り入れている方法を聞いたところ、寝て忘れるであったり、運動や趣味への没頭、友人に話したり食事するなどで気分転換をしている人が多くみられました。
一方で、現状を受け入れながらも良い部分にも目を向け、さらに自分を磨くといった、嫉妬心を自分の成長につなげようとする人も多かったです。

・寝る(寝て忘れる)

・考えないようにする、他のことを考える

・運動 、ゲームなどの趣味に没頭する、美味しいものを食べる

・人に話す、日記に書く

・自己分析、自己研磨

 

他人からの嫉妬を気にする人はどのくらいいる?

 「他人から嫉妬された経験がありますか?」という質問に対し、約60%の方が”嫉妬されたことがある”と答えました。また、男性(54.7%)よりも女性(62.2%)の方が、嫉妬された経験が多いことが分かりました。

 嫉妬したことがある、されたことがある、どちらの質問も女性のほうが”はい”の比率が高いため、嫉妬という感情に対して敏感な側面があるのかもしれません。

嫉妬されたときはみんなどう対処しているの?

  先ほどは嫉妬したときの対処法について紹介しましたが、今度は「嫉妬されたときの対処法」について、実際に取り入れている方法を聞いてみたところ、”気にしない・何もしない”といった意見が多数を占めました。

・嫉妬されるに至った原因を減らす、人間関係に支障が出ない範囲で距離を取る

・相手を素直に褒める、尊敬の意を伝えることで嫉妬を回避する

・謙遜する、控えめな行動を心がける

  多くの方が、嫉妬されることによる「争い」、「自身にかかるストレス」を回避することを念頭において行動していることがわかりました。

 

「嫉妬」について実際にどう思ってる?

 ここで、みなさんにフリーコメントで答えていただいた「嫉妬に関する体験談や考え」をご紹介します!

 

自信をつけたことで解消した体験談

 自分の場合、嫉妬する原因の一つが自信のなさであった。2~3年前はよく嫉妬していたが、自信を付け、その機会が格段に減った。

 

嫉妬心を解釈し、俯瞰することで嫉妬を回避する考え

 自分が相手より少しでも有利な立場にいれば嫉妬は起こるもの。いちいち気にせず自分の時間を大事にしたい。

 マウントを取ろうとする人は、それまでの人生でどうしても手に入れられないものがあったり、満たされない気持ちのある人なのかな と思うので、静観するしかないと思う。

 

過去の経験を踏まえ、他人に対して受容的になることで嫉妬を回避する考え

 嫉妬されて嫌だった記憶しかないので、相手のことを受け入れる姿勢を常に持ち、嫉妬心を抱かないようにしている。

 

SNSネイティブな嫉妬と考えがちだが、リアルでも従来からよくある嫉妬シーン

 Instagramのストーリーで、仲のいい子が自分ではない子と遊んでいるのを見ると嫉妬してしまう。

 

まとめ

今回調査結果をまとめていただいたLitLab.(リットラボ)代表のリナさんより感想をいただきました。


 私自身「嫉妬」について、あまり考えたことがなかったので、貴重な経験となりました。

 友人や家族、職場や学校などの身近な関係性の中で、多くの人に嫉妬した経験があることが今回の調査結果からわかりました。

 調査をするまでは「嫉妬心=相手を妬む気持ち」ということで、相手に対する怒りの感情が強いのでは?と想像していたのですが、相手と自信を比較し、不安や悲しみ、無力感といった、自分自身に対するマイナス感情を抱くケースが多いことに驚きました。

 また嫉妬したとき、嫉妬されたときの対処方法に注目すると、嫉妬された場合”気にしない、何もしない”、”回避行動”を取ることが多いことから、「嫉妬感情の解決」という視点に立ったときには、双方で解決するのではなく、嫉妬した側が如何に”自分自信で解決できるか”に意識が向いていると感じました。

 皆さんからの回答を拝見していると、嫉妬から「自己研磨につながり自信を持てるようなった」というエピソードも複数あったため、必ずしも嫉妬は悪いものではなく、”嫉妬心”にどのように向き合い、対象するのかが重要であることに気付かされました。


画像・グラフの出典元:Litlab.

 

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