第9回子どものための感動ノンフィクション大賞最優秀作品を書籍化！

『世界一長い鉄道トンネル』は、2016年に日本の青函トンネルを抜いて世界最長の鉄道トンネルとなった、「ゴッタルド・ベース・トンネル」を扱ったノンフィクションの児童書読み物です。

　スイスのアルプス山脈をほってつくられ、全長57.1キロメートルにもなるこのトンネルの建設は＜世紀の工事＞と呼ばれるほど壮大なものでした。
　そしてその背景には、車を中心とした輸送からの脱却を目指した「持続可能な輸送」へのスイス国民の強い思いがありました。

　本書ではトンネル建設に至るまでの、人類とアルプス山脈を巡る長い輸送の歴史や、アルプスの自然や生命を守るために壮大な開発計画に挑んだ人々の熱意や決断を描きます。

　本書は、日本児童文学者協会が主催する、第9回子どものための感動ノンフィクション大賞の最優秀作品の書籍化となります。著者の笹沢教一さんは、実際にスイスでの現地取材を重ねることで、本書を書き上げました。

　また、本書は青少年読書感想文全国コンクールや、各都道府県が選定した課題図書にも選ばれている、小学生向けノンフィクション読み物シリーズ『環境ノンフィクション』の最新刊でもあります。

本書の特徴

●ポイント1　「読む旅行」形式で楽しく読める
　アルプス山脈のつくられた時代から現代まで、何億年もの時空をかけぬける「読む旅行」として、それぞれの章が駅に見立てた構成になっています。

●ポイント２　現地取材ならではの内容がもりだくさん

　実際に著者がスイスで取材した内容がふんだんに盛り込まれており、ほかではなかなか触れることのない、貴重な内容となっています。

●ポイント３　写真や図、コラムも豊富

　分かりやすく内容を伝える写真や図、さらに内容を補足するコラムなども多く掲載しています。

あらすじ

　アルプス山脈を通る、世界一長い鉄道トンネル「ゴッタルド・ベース・トンネル」。「世紀の工事」と呼ばれる建設の裏にあった「持続可能な輸送」への長い道のりとは……？　現地記者の取材により書かれた、未来を見すえる一冊です。

＜目次＞
■始発駅　旅の始まり
■1駅目　アルプスの秘密
■2駅目　魔の山にいどむ
コラム①　文学に登場した険しくおそろしい山
■3駅目　生命と環境のために
コラム②　住民投票の伝統
コラム③　スイスの大統領と大臣
■4駅目　巨大メカvs砂糖の嵐
コラム④　ドロマイトとドロミュー
■終着駅　涙の開通式

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【著者情報】

　笹沢教一
　1965年生まれ。読売新聞東京本社調査研究本部主任研究員。科学部、ワシントン特派員、ジュネーブ支局長、編集委員を経て現職。英レスター大学大学院修了(M.A.with Merit)。米カリフォルニア大学バークレー校ジャーナリズム大学院講師、経済産業省産業構造審議会臨時委員などを務めた。著書に『コロナとＷＨＯ』『ニッポンの恐竜』(ともに集英社新書)、『僕が「火星」を歩いた日』(新潮社)などがある。日本地質学会会員、日本古生物学会特別会員。本作で「第９回子どものための感動ノンフィクション大賞」最優秀賞受賞。

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商品の紹介

■書名：『環境ノンフィクション　世界一長い鉄道トンネル スイス・アルプス山脈をほりすすむ』
■文：笹沢教一
■絵：鈴木さちこ、萩原まお
■発行：Gakken
■発売日：2023年7月20日
■定価：1,650円（税込）

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