海の中でママをさがすおさかなちゃん。「ママ だあいすき」の気持ちがいっぱいのラストに、思わずうるるっ… ベルギー原作《はじめて読むお話絵本》として定番。日本語版は、世界ダントツトップの売上部数です!!
ちっちゃな おさかなちゃん、
ママと はぐれちゃった。
さがしていたら
うみの なかまが やってきたよ。 (『改訳新版 ちっちゃな おさかなちゃん』より)
《はじめて読むおはなし絵本》として定番!大人気!!の『ちっちゃな おさかなちゃん』シリーズ。ベルギーを代表する児童書作家ヒド・ファン・へネヒテンの作品に、日本独自のアレンジを加えて、大ヒット!
2014年、日本語版の誕生直後から、0歳~3、4歳児ママパパの口コミで広がって大好評を博し、次々に8冊を刊行。有名人の動画やSNS、著書などにも、数多くとりあげられてきました。
2021年に改訳新版の制作・発売がスタート。そして満を持してこの度、シリーズ中いちばん人気の巻『ちっちゃな おさかなちゃん』の改訂が完了しました! 原作や旧版の魅力を大事にしつつ、絵も文も、かわいく読みやすくパワーアップした『改訳新版 ちっちゃなおさかなちゃん』の誕生です。
表紙
商品の解説要素がにぎやかにデザインされたカバーをはずすと…、おさかなちゃんとカラフルなタイトルが映える、うきうきわくわくな表紙が登場します。
おさかなちゃんの絵本は実は、カバーの片隅に「読み聞かせる際は、カバーをおはずしください」とメッセージを入れた、最初の本でもあります。ちょっとしたひとことの心配りが、育児にがんばるママパパの胸にささることもある、よい例かもしれません。今では、この1文が明記された絵本も多くなりました。
ほかにも、ちいさな手でもめくりやすいように厚紙でページができていたり(←しかも表面コーティングされている!)、ページの角が丸くしてあったり、親子の使い心地や安心感を考えた、ていねいな作りにこだわっています。
ちなみに、表紙のタイトルロゴをよく見ると…「お」「か」などの文字にいる魚から、泡がぷくぷく。細かいところまで、おちゃめさをちりばめています。
文字を、ぷくっとふくらんだポップなデザインにしたのも、新版の特徴です。
物語
ぷく ぷく ぷく…
ひろ~い ひろ~い
うみの なかの おはなしです。
おさかなちゃんのくらす海は、読む人の心の中にある、想像の海。水の色は美しい黒で表されています。最初のページで、「ひろ~い ひろ~い…」と想像の海へいざなう1文は、海の中の泡を思い浮かべながら、声に出して読んでみてください。
海の底からあがってくるカラフルな泡に、こどもは、じ~っ、きゃっきゃっ。指で押さえたり、「あお、みどり、あか…」といってみたりするのも楽しい!
続いて、ページをめくると…いよいよ、おさかなちゃんの登場。
ちっちゃな おさかなちゃんが
ないています。
「ママ~ どこ?」
あそんでいたらね、 まいごに なっちゃった。
広い海の中、ひとりぼっちで涙ぽろりのおさかなちゃん。遊んでいたらママとはぐれてしまって…こどもも大人も「え~っそれは大変! どうなるの!?」と思わずひきつけられるシーンです。
そこへ…
てと てと てと
おや、だれか きましたよ。
「ママ~」
「いいえ、わたしは てとてと。ママはむこうよ」
不安な気持ちでいたところに静かに現れたのは…、赤い姿のてとてと。心に光がさすシーンです!
「ママ~」と声を出すおさかなちゃんに「いいえ、わたしは~」とまじめに返事。ママのいる方向をさし示してくれたのです。
ママを探し始めるおさかなちゃん。
さらにページをめくっていくと…緑色の姿をしたひょっこりに出会います。
海の仲間たちは、カニやカメ、ヒトデ、カタツムリみたいな姿をしていたり、でも、あれれ? ちょっと不思議? …なところがあったりして、とっても自由な発想の世界観。
呼び名も覚えやすい、ユニークなネーミングばかりです。たとえば、手足がとがった子の名前は「つんつん」、ざぶざぶ泳いでくる子の名前は「ざんぶー」!
ページをめくるごとに新しい仲間が登場して、おさかなちゃんの「ママ~」と仲間の「いいえ、わたしは○○。ママは…」のやりとりがくりかえされるこの物語。
読み進めると、ちいさなこどもの心にある「ママ だあいすき」の気持ちや、幼い心によりそい、やさしく見守る海の仲間たちのあたたかさが、ほのぼのと伝わってきます。
新版では、原作者ヒド・ファン・へネヒテン氏の承諾をとって、ママとめぐりあうシーンに祝福の泡を増やし、にっこりと見つめあう幸せを盛り上げました。
おさかなちゃんの気持ちになって、いっしょににこにこしたり、足をばたばたするお子さんもいることでしょう。
そして、おさかなちゃんがママを探しているあいだ、きっとママも、おさかなちゃんをさがしていたのではないでしょうか。
ページごとに、キャラも背景も色合いが統一されているのが特徴の、この作品。
たくさんの出会いを経て、最後にめぐりあうママの背中には…なんと! 赤、黄色、緑色…と、おさかなちゃんが出会った仲間たちの色が、全部あるのです。
原作者が作品にこめた、親への尊敬といつくしみの思いもまた、ほんのりと味わっていただきたい、大人もいろんな視点で何度も楽しめる1冊です。
商品の紹介
■書名:『改訳新版 ちっちゃな おさかなちゃん』
■作・絵:ヒド・ファン・へネヒテン 翻案:古藤ゆず
■発行:学研プラス
■発売日:2022年7月14日
■定価:990円(税込)
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シリーズ既刊
『改訳新版 おさかなちゃんの おいでおいで』
『改訳新版 おさかなちゃんの ばいば~い』
『改訳新版 おさかなちゃんの ぴんぽ~ん』
『改訳新版 おさかなちゃんの あのね、ママ』
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