「サイ」が絶滅するかもしれない。NHK記者がアフリカで見た、密猟との知られざる戦いとは?
『環境ノンフィクション この世界からサイがいなくなってしまう アフリカでサイを守ろうとする人たち』
第8回子どものための感動ノンフィクション大賞受賞作品の書籍化。SDGsにも深く関わる、野生動物の危機と保護活動の現場を伝える一冊。

▲表紙は、キタシロサイの最後のオス「スーダン」
第68回青少年読書感想文全国コンクール(小学校中学年の部)課題図書に選定されました。 → 詳しくはこちら
専門家によると、あと20年でアフリカからサイがいなくなってしまう可能性があるという。角をねらった密猟によって、サイの数が激減しているためだ。
NHK記者としてアフリカ30か国以上での取材経験がある味田村太郎氏は、現状に危機感を覚え取材を開始。サイの保護と密猟の最前線を伝える原稿を、『子どものための感動ノンフィクション大賞』に応募した。
この原稿が大賞を受賞し、この度発刊されたのが、児童書『この世界からサイがいなくなってしまう』だ。
あらすじ
サイと密猟者、そしてサイを守る人たちの、知られざる戦いがある。この本では、サイの子どもを保護する「サイの孤児院」や、科学技術による「復活プロジェクト」などの取り組みを紹介。南アフリカ共和国での取材を行った記者による、迫真のノンフィクション。
<目次>
はじめに
■第一章 とてもユニークなサイ
コラム①サイのフンにかくされたなぞ
■第二章 いま、アフリカで起きていること
コラム②シロサイ「旅は道連れ」
■第三章 科学の力でサイを救え!
コラム③サバンナの自然を支えるサイ
■第四章 女性レンジャーが出動
おわりに

▲サイの現状を知ることで、世界や自然界の現状についても、知ることができる。
3つの「わかる」ポイント
★サイのことがよくわかる
巻頭や第一章ではサイの種類や祖先について紹介。また、コラムではサイの最新研究も紹介。人気の動物サイのユニークな習性や特集を知ることができる。

▲大昔のサイの仲間を紹介。「サイ」全般の面白さを深く知ることができる。

▲コラムではサイのフンの秘密や、連れ立って旅をする習性などを紹介。
★サイをすくうためのさまざまな取り組みがよくわかる
サイを救おうと、さまざまな現場で日々たたかう人々を取材。
国立公園をヘリコプターでパトロールするレンジャー隊や、母親を密猟者に殺された子どものサイを保護する「サイの孤児院」。それから、iPS細胞の活用も期待される、科学技術による「復活プロジェクト」や、角を失ったサイ「ホープ」への医師たちの必死の治療などについても取り上げている。

▲巻頭では現場のカラー写真とともにこの本で取り上げる取り組みを紹介。

▲保護された子供のサイは、人間に怯えるため目隠しをして育てる。
★社会や世界の問題についてよくわかる
サイの密猟の問題から浮かび上がってくるのは、貧困や男女格差、人と自然との付き合い方などの世界が抱える問題だ。これらはどれも、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」として近年掲げられている目標である「1.貧困をなくそう」「4. 質の高い教育をみんなに」「5.ジェンダー平等を実現しよう」「10.人や国の不平等をなくそう」「15.陸の豊かさも守ろう」などと密接に関わっている。

▲女性のみで構成された「ブラックマンバ」は、罠の除去や情報収集、啓発活動などを行う。
味田村太郎 プロフィール
学生時代からアフリカで支援活動の後、NHK記者に。2014年から初代ヨハネスブルク支局長としてアフリカ30か国以上で取材。本作で「第8回子どものための感動ノンフィクション大賞」最優秀賞受賞。
商品の紹介
■書名:『環境ノンフィクション この世界からサイがいなくなってしまう アフリカでサイを守ろうとする人たち』
■著:味田村太郎
■発行:学研プラス
■発売日:2021年5月27日
■定価:1,540円 (税込)
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