「ぼく、名前、アーメット。戦争で……逃げた」ロンドンでくらす9歳の少女と、シリア難民の男の子……5000キロをこえて出会ったふたりの友情物語。

ティーンズ文学館『5000キロ逃げてきたアーメット』

2019.11.29

 イギリスで10万部突破! カーネギー賞など、各賞で高評価を得た話題の児童書がついに刊行です!

あらすじ

 ある日、主人公アレクサのクラスに、ひとりの男の子が転入してきました。
 その子は、だれとも話さず、笑わず、遊びません。
 休み時間になると、ふいと姿を消してしまいます。
 アレクサは、どこかさびしげな転校生が気になります。
 親友3人といっしょに、彼と友だちになろうといろんな作戦を試しますが、なかなかうまくいきません。
 次第に、転校生の様子をふしぎに見ていた生徒たちの間で、
「英語が話せないのかな?」「前の学校で暴力問題を起こしたんだよ」「病気があるから隔離されるんだ」とうわさがとびかい、ついにはいじめまで起こります。
 実は、彼がそんなふるまいをするのには、大きな理由がありました。
 彼は、中東シリアから、はるばるイギリスのロンドンまで逃げてきた難民だったのです。
 そのことを知ったアレクサは、彼のために色々と行動に移します。
 そしてそのアクションは、ついには大きな国際問題にまで発展することに……

書影

「シリア難民」という大きな国際問題を、純粋でひたむきな子どもの目線からとらえた長編作品です。

 イギリスで“The Boy at the Back of the Class”というタイトルで2018年に発刊されるやいなや、子どもだけでなく、おとなにも大きなインパクトを与え、各方面で高い評価を得ました。

受賞歴

 カーネギー賞ロングリストノミネート
 ブランフォード・ボウズ賞ノミネート
 ウォーターストーンズ児童文学賞総合賞受賞
 ブルーピーター文学賞受賞

――「難民」という言葉の意味もはじめはわからずにとまどっていたアレクサは、日がたつにつれしだいに問題を理解し、アーメットにしっかりと心をよりそわせるようになります。
その変化は、難民問題になじみのない読者がこの本を手に取り、最後のページまで読みすすめていく姿と重なるのではないでしょうか。――

(訳者 あとがきより)

 アレクサとアーメット。
 ふたりの物語を通して、今まさに現実に起こっている問題を知る、考える、そして「自分にはなにができるか」行動に移すきっかけを与えてくれる作品となっています。
 読み応えのある、クリスマスプレゼントなどにおすすめの1冊です。

紙面画像

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★著者紹介

作 オンジャリ Q. ラウフ
 イギリス在住。性別や年齢を問わず多くの人びとが手を取りあい、女性にとって公 正で平等な世界を実現することを目指す団体「Making Herstory」の創設者。本書で作家デビュー。

訳 久保陽子
 1980年、鹿児島県生まれ。東京大学文学部英文科卒。出版社で児童書編集者として勤務ののち、翻訳者になる。訳書に「ハートウッドホテル」シリーズ(童心社)、『カーネーション・デイ』(ほるぷ出版)、『うちゅうじんはいない⁉』『明日のランチはきみと』『ぼくってかわいそう』(フレーベル館)、『バナナのかわをのっけたら』(光文社)などがある。

商品の紹介


■書名:ティーンズ文学館『5000キロ逃げてきたアーメット』
■作:オンジャリ Q. ラウフ  
■訳:久保陽子

■発行:学研プラス
■発売日:2019年11月22日
■定価:本体1,500円+税

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