ステキなイラストのケース。
―これってどんな本? 漢和辞典です。
「恋は、もつれる心」「愛は、胸がつまる思い」
―恋バナでもはじめるの? いえ、漢和辞典の文章です。
今回の新刊は、無機質にも見える中にあたたかみや面白みのある独特の世界観と絶妙な構図で、余白すら描く人気の絵師「へびつかい」氏のイラスト。
辞典は、いろんな言葉が詰まっていて、それでいて、たんなる雑多なものを集めたのではなくまとまりや関連のある語彙として存在しています。その漢字や言葉を従えて、自在にあやつり現代を生き抜くみなさまに捧げます。

▲『漢字源 改訂第六版 特別装丁版』ケースと表紙。華麗!
愛と恋の違いは、漢字のなりたちでわかる!?
愛だの、恋だの、まじめな辞典にはありきたりなことしか載っていないでしょ!?
いやいや、いろいろ載ってるんです。
「恋は、もつれる心」「愛は、胸がつまる思い」
恋バナのネタ提供かしら、って感じの文章が。
それも「上級漢和辞典」なんてうたってる辞典に。
ネタバレなのでここでは書きませんが、「漢字のなりたち」をぜひ見てください。
漢字を創り出した人って、頭がガチガチにお堅い人かと思いきや…。
「恋は、もつれる心」「愛は、胸がつまる思い」なんて気持ちを漢字に込めていたとは、ちょっぴり親近感が湧いてくる。
漢字を創り出した人も「恋のお悩み」あったのかな。
*
*
なりたちは、
「なぜ、この漢字がこのような意味になったのか?」
「この漢字には、どのようなイメージがあって、他の漢字との関係は?」
などの疑問を詳しく解き明かしている。
漢字ができる過程まで書いてあるから、ついつい引き込まれていく。
*
*
「読める漢和辞典」、いや、ついつい「読んでしまう漢和辞典」です。
詳しすぎる動植物の漢字は必見! 実はネタ探しにぴったり
「夢を食う」として有名な動物、「貘」。
この漢字は、哺乳類のバクだけど、『漢字源』の解説を見ると、中国のある古典には「四川省にいて、クマに似ていて、竹を食べる」生きものだと書いてある。
これってもしや…、あれか、あの愛くるしい白黒のやつなのか。
昔の人も「カワイイ~」って言ってたのかな~、なんて想像しちゃいませんか!?
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最初のほうに「植物名・動物名索引」もあって、これは、ながめているだけで楽しい。
ミフウズラって、鳥か? ぜんぜん知らないけど、どんだけ漢字があんねん! 思わずツッコミを入れてしまいました。
動植物がこんな詳しい漢和辞典は見たことがない。昔の人がどんな動植物に興味をもっていたのか、なんとなく見えてくる。
お話のネタがほしい人はぜひ。オススメです。
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興味深い『漢字源』。ぜひぜひ見てみてくださいね。
商品の紹介
■書名:学研上級漢和辞典『漢字源 改訂第六版 特別装丁版』
■編者:藤堂 明保/松本 昭/竹田 晃/加納 喜光
■発行:学研プラス
■発売日:2019年2月21日
■定価:本体3,000円+税
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