現代の城郭イラストの第一人者・香川元太郎氏がよみがえらせた、在りし日の城の姿は、戦国武将や軍師になったつもりで「城攻め」も楽しめる!

 とどまるところを知らない城人気。3年連続で来場者数を更新している大阪城など有名観光地だけでなく、天守などが残っていない山城にも注目が集まり、全国各地で城に関するイベントが開催されている。 

 そんな城ブームの中、古くからの城ファンだけでなく、城めぐり初心者にも「こんな城本を待っていた!」と、支持を得て刷を重ねているのが『ワイド&パノラマ 鳥瞰・復元イラスト 日本の城』だ。

ドローンでも絶対に見られない鳥瞰風景で妄想!

 タイトルのとおり日本の城の精密な鳥瞰・復元イラストを、A3サイズの折込という迫力満点の大きさで100城掲載している。

 イラストの多くは、雑誌『歴史群像』の人気連載「戦国の城」に、監修者つきで描き下ろされてきたものから厳選。北海道のチャシから倭城まで多岐にわたり、誰もが知る城から知られざる名城まで、多彩な形態の城が楽しめる。

 鳥瞰という鳥の視点で描かれたイラストは、地形や縄張がよくわかり、復元された大手(正面口)や搦手(裏口)の位置からは、当時どの方角に敵を想定していたかも一目瞭然。的確な方角から、時期や季節までこだわって描かれた鳥瞰・復元イラストからは、最新のドローンやVRでも見ることができない、その城の魅力と本質がストレートに伝わってくる。

 戦国武将や軍師になったつもりで、実際の合戦を想像したり、城攻めをシミュレーションして妄想するのも、精密に描かれたイラストだからこそ、リアリティーをもって楽しめる。

▲一つとして同じもののない日本の城の形態は、驚くほど多彩だ。

折込100城の特殊な造本!

 そんな貴重な鳥瞰・復元イラストが、折込で100点。そのほか天守なども含めると全126点のイラストが掲載されている本書のもう一つの特徴は、約9割のページが折込という特殊な造本だ。

 折込ページを開くワクワク感、A3サイズの迫力、この大きさだからこそわかる細部の描き込みなど、小さなサイズではなかなか気づけない魅力が、たっぷり100城連続で楽しめる。「こんな本、見たことない!」と、内容はもとより本のつくりの珍しさにも注目が集まっている。

 折込を多用した理由は「ノド」にある。「ノド」とは本を開いたときの中央部分で、通常ここに糊付けして製本される工程上、中央が見えにくかったり、左右で分断された印象を与えてしまうこともある。

 折込で掲載することにより、イラストがノドをまたぐことなく、本丸などの中心部もはっきりと、完全な一枚絵として楽しめるのだ。

▲左右に開くと80㎝にもなる大迫力の折込が、たっぷり100城。

現代の城郭イラスト第一人者×監修者による詳細解説!

 香川元太郎氏は、30年にわたって城の復元イラストを描き続けている現代の城郭イラストの第一人者。原画に限りなく近いサイズで、そのクオリティーと技に注目してほしい。

 もちろん、イラスト監修者たちによる詳細な解説も読みどころだ。その城の一番の魅力が、監修者ならではの視点で記されている。

 そのほか、城の各部の名称や城下を通る街道名なども適宜記載。登城前に目を通してその城の基本構造や立地を理解しておくと、現地での想像力も掻きたてられ、城歩きがさらに充実したものになるはずだ。複雑な縄張(設計)もイラストなら一目でわかるので、城めぐり初心者にもオススメだ。

【香川元太郎/かがわげんたろう】

 1959年、愛媛県松山市生まれ。日本城郭史学会委員。イラストレーター。特に歴史考証イラストが専門で、歴史教科書、参考書などに多くの作品を掲載している。『歴史群像』(学研)の人気連載「戦国の城」では、2000年から復元イラストを担当している。『迷路絵本』シリーズ(PHP研究所)は、累計270万部の大ベストセラー。その他の著書に、『かずの冒険』シリーズ(小学館)、『光の杖』(河出書房新社)、『よみがえる日本の城』(PHP研究所)、『歴群「図解」マスター 城』(学研)などがある。

商品の紹介


■書名:ワイド&パノラマ 鳥瞰・復元イラスト 日本の城
■イラスト:香川元太郎
■発行:学研プラス
■発売日:2018年6月22日
■定価:本体3400円+税

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