スポーツや習い事に大忙しの小学生に『朝?夜?勉強時間をつくる工夫』

子育て・小学生の学び

公開日 2016.11.11
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1 起床後の時間は、頭フル回転
2 寝る前の時間は、暗記ものが最適
3 どうする?国語の長文読解対策

 最近の小学生は大人よりも忙しい!という話を聞くように、習い事やスポーツに熱心な小学生は多いと思います。息子の場合は、地元チームに所属しているサッカーの大会や対外試合が秋は特に盛んで、自主練の時間も必要となるため、サッカー以外のことをする時間をいかに工面するかに日々頭を悩ませています。

 特に悩ましいのは勉強時間。
 自ら勉強したい子はよいのですが、息子は「できれば勉強したくない子」。そんな勉強に積極的ではない子どもでも、確実に取り組める勉強時間の使い方があります。生活習慣でもあるので即結果が出るわけではないですが、継続していくことで我が家では成果をあげています

起床後の時間は、頭フル回転

 朝は、自分で起きる時間を調整して必要な時間を確保することができる貴重な時間帯です。どんなに忙しくても早く起きることさえできれば、必ず時間を作ることができます。

 子どもだけでなく大人にも言えることですが、朝は最も頭が働き集中もしやすいので、創造的なことを行いたい時間帯。勉強でも、試行錯誤してアウトプットするようなことに向いている時間ですので、例えば算数を選ぶのも良いでしょう。

 まずはウォーミングアップとして計算問題をやるのがおすすめ。毎日10問を時間をはかってやります。「昨日より早くできるかな?」といったゲーム性を取り入れることで、やり始めるまでの最初の重い腰をあげさせるのがポイントです。

「もっとやりたい!」と気分が乗ったところで、文章題に取り組みます。特におすすめなのは、テストで解けなかった問題に再度チャレンジすることです。頭の冴えた状態で取り組めば、前は解けなかった問題が、すんなり解けてしまうことが多々あります。これが子どもの自信になり、テストで見たことのない問題にぶつかったときでもチャレンジする気持ちにつながっていきますよ。もし問題が解けなかったとしても、解説を読んだときの理解力は、夜よりも朝の方が高いと実感できると思います。

 そして忘れてはならないのは、起床直後の頭はまだすっきり目覚めていないということ。朝勉強を始める前に、起きたらすぐに明るい朝日を浴び、朝食をしっかり食べるということが大切です。効率良く勉強をするためにも、コンディションを整えることを意識したいですね。

寝る前の時間は、暗記ものが最適

 脳は、睡眠中に記憶を整理します。そのため、昼間の記憶よりも寝る前の記憶の方が頭に残りやすいのです。社会や漢字など、とにかく記憶に残したい暗記ものの勉強は寝る前にすることによって効率的に覚えられると考え、我が家では覚える勉強を中心にしています。

 例えば、学校の宿題としてよく出される漢字ドリル。宿題は、「学校から帰ったらすぐやりなさいよ!」そんな母親の声掛けがよくあるシーンかと思いますが、我が家では、「漢字ドリルは寝る前にやりなさいよ!」が定番です。社会の学習もこの時間帯。

 我が家の少し変わった方法としては、ベッドで寝る直前に地図帳で地名や川や山の名前を眺めて頭の中で冒険しながら眠りにつく・・・子どもたちも楽しんで実践しています。あまり欲張って勉強量を多くしてしまうと興奮して眠れなくなったり、睡眠時間が少なくなってしまうので、その点は注意したいところ。

「勉強しなさい!」ではなく、「早くお風呂に入って眠る準備しよう!」の方が子どもはよく動きますよね。眠る準備が整ったところで、「じゃあ、これだけやって寝よう。」と声をかけてみてください。いつでも寝られる状態なので、子どもも大人も気持ちに余裕を持って取り組むことができると思いますよ。

どうする?国語の長文読解対策

 時間のかかる勉強といえば、国語の長文読解です。なにしろまず問題を読むのに時間がかかるので、読書が苦手な子は、なかなか勉強する時間がとれずに克服しにくいものです。息子も国語が大の苦手。そんな我が家の対策は、朝日小学生新聞の「天声こども語」の書き写しを週末の習慣にさせています。

「天声こども語」は朝日新聞「天声人語」の子ども版コラムです。毎週ノートに書き写します。単純な書き写しですが、文章を読んだり書いたりする能力が上がると言われています。長文問題に取り組むよりは時間がかからず、国語が苦手な子には適した方法と言えると思います。慣れてきて文を書くことが苦痛でなくなってきたら、要約にも挑戦してみましょう。

 欲張りと思いながらも、睡眠時間も外遊びなどの自由な時間も確保してあげたいのが母心。子どもが自らやりたいと取り組む学習以外の勉強は、なるべく効率良く、楽しく進めてあげたいものですね。スムーズに、そして楽しく進めることができれば、苦手な勉強も少しずつ楽しくなってくるはずですよ。

記事/ママトコライター 制作/ケノコト

※このコラムは、「ガッケン!ハッケン!学研ゼミ 保護者のよみもの ハッケン!みっけ!」に掲載されていたものです。

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