ランキングにも登場!人気上昇中の小学生の習い事は英会話とプログラミング

小学生の学び・子育て

公開日 2018.05.27
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 苦手の克服や、好きなことへのさらなる取り組みなど、目的は数あれど「成長著しい小学生の時期に、習い事で子どもの力を伸ばしてあげたい」というのは多くの保護者さまの願いですよね。しかし習い事と一言に言っても、その種類はかなりの数に上ります。

 以前から人気の学習塾以外に、保護者様から選ばれる習い事として多かったのはスポーツ系の習い事です。しかし最近では以前にはなかった習い事がランキングで目立つようになってきました。今回は最近人気の英会話とプログラミングをご紹介します。

注目の習い事でランキング上位に入った英会話とプログラミング

 ICT教育ニュースが発表した、2018年の「ママが注目する子どもの習い事ランキング」のトップ5は次の通りです。

 1位「とくに予定はない」27.5%
 2位「スポーツ系」16.1%
 3位「英会話」15.5%
 4位「学習塾」10.4%
 5位「パソコン・プログラミング」8.2%

 小学校でも英語への取り組みが始まっていますが、2020年からは今よりもさらに早い3年生のタイミングで英語学習が始まることになります。プログラミングも同じく必修となるため、保護者さまの多くが事前に準備をしておきたい、授業に遅れないようにしてあげたい、と思っているようです。学習塾などの本格的な勉強の習い事にプラスして、英会話やプログラミングなどの「楽しめる」習い事を選ぶ方も増えています。

 では実際その中身はどのようなものなのでしょうか。

自己表現の方法も学べる英会話

 日本の英語教育では「読む」が長年重視されてきましたが、教育改革と共にコミュニケーション、つまり「聞く」「話す」が重視されるようになりました。

 大学の入試はもちろん、小学校での英語教育でも同様に、まずは話したり聞いたりすることが重視されます。そのため、英語でのコミュニケーションがたくさんとれる英会話教室が人気になっているのです。

 「英語の勉強」と言っても堅苦しいものばかりではなく、小学生の英語教育では英語を使ったゲームをしたり、英語の歌を歌ったり、体を使う運動を織り交ぜて行うものもあります。

 小学校の低学年から英語を始める場合は、英語を「楽しんで学ぶ」という工夫が必要です。教室などに通わせる場合は、お子さまが楽しんで学んでいけそうかを見学や体験で確認してから決めるのも一つのポイントです。

 英会話教室では英語の基礎学力をつけるのはもちろんのこと、ネイティブ講師とのコミュニケーションで、物おじせずに自己表現をする大切さを学ぶこともできます。中には、今まで物おじして自分のことを話すことが苦手だった、というお子さまが積極的に会話の輪に入れるようになった、という声もあります。

英会話教室で身につく力

・コミュニケーション能力
・文化の違いを理解する柔軟な思考
・自己表現力

楽しみながら達成感を得られるプログラミング

 2020年からの必修化で人気になったのが小学生向けのプログラミングです。自分でプログラミングして、ゲームを作ったり、ロボットを動かすことで楽しみながら多くのことを学ぶことができます。

 プログラミングと言っても、小学生向けのプログラミングは複雑なプログラミング言語を操るようなものではありません。レゴを使ったプログラミング学習や、ゲーム感覚でマウスを使ってできるビジュアルプログラミング、ロボットを作ってプログラミングで動かすロボットプログラミングなどがあります。小学生向けのプログラミング教室は、楽しみながら完成の達成感を味わうことができます。

 プログラミングでは、何をどのように組み合わせれば、自分の考え通りにゲームやロボットを動かせるか、という論理的な思考が身につきます。また、トライ&エラーを繰り返しながら進めるプログラミングは、「うまくできない」というつまずきがつきものです。その一つ一つのつまずきを乗り越えることで、完成までやり抜く力を育むこともできます。

 論理的思考は「こうしたらどうなるか」「こうした場合はどうすればいいか」といった考える力を伸ばします。勉強だけではなく、スポーツの作戦を考えるときや、料理の手順を考えるときなど、さまざまなシーンで応用のきく力です。

プログラミングで身につく力

・物事を順序だてて考える論理的思考
・繰り返し検証し、挑戦する忍耐力

自分に自信が持てるようにたくさんほめよう!

 ここでは紹介しきれませんでしたが、習い事にはスポーツや習字、そろばん、ピアノなど、ほかにも魅力的なものがたくさんあります。いろいろな種類がありますが、習い事はお子さまにとって一つの自己表現の手段になります。取り組んだことができたときや、うまくいったときは「よくできたね」「頑張ったね」「すごいね」などたくさんほめてあげてください。達成感や喜びが、お子さまに自信を持たせ、さらに成長するための原動力になります。

 今回ご紹介した英会話やプログラミングは一日体験なども頻繁に行われている習い事なので、気になる方はぜひ親子でチャレンジしてみてくださいね。

 

ライター:アサオカミツヒサ
ライティング事務所office Howardsend代表。フリーライター。北海道大学法学部を卒業後、新聞記者などを経て2017年独立。記者時代は教育問題などを担当。自閉症の子どもの保護者の会と交流を持ったり、生活保護世帯子弟向け学習指導ボランティアなどに参加。

※このコラムは、「ガッケン!ハッケン!学研ゼミ 保護者のよみもの ハッケン!みっけ!」に掲載されていたものです。

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