神さまは、無限のお力を持っていらっしゃいます。けれど、その無限のお力を人に惜しみなく与えてくださるとは限りません。
人がどんなに必死で神さまにお願いをしたとしても、それだけで、奇跡を起こしたり、力を出してくださるとは限らないのです。
では、どんな人が神さまから大きなお力をいただいたり、救っていただいたりできるのでしょうか。
それは、ひと言で言えば、人からありがたいことを「してもらった」より、人にありがたいことを「してあげた」ほうが多い人です。そういう人に対して、言ってみれば「してもらった」と「してあげた」その差へのご褒美という形で、神さまは願いを叶えてくださるのです。
神さまは、その人がしてもらったことと、してあげたことが釣りあうように、いつも人に対して働きかけているのです。
どんなに強く願っても、いつも人にしてもらうばかりで、人にしてあげることの少ない人は、神さまにあまり願いを叶えていただけません。
それどころか、してもらったことが多すぎると、「あなた、自分ばかり喜んで、人を喜ばせてあげなかったから、今まで喜んだ分を少し取り上げるわね」と、一度叶った願いが元の状態に戻ったり、人のお陰があってこその今のしあわせを取り上げられたりすることもあるのです。
単純に考えれば、してあげたことより、してもらったことのほうが多い人がお得でラッキーな感じがしますが、結果的に、実はすごく損をすることになるのです。
運というのは、神さまの仕業。運がいい人、悪い人は、人にしてあげたことが、してもらったことより多いのか、少ないのかで決まります。
運がいい人は、それまでに誰かに何かをしてあげて「神さま貯金」をしていた人。
運の悪い人は、誰かにいつもしてもらうばかりで「神さま負債」を抱えている人なのです。
いざというときに不思議と切り抜けられることも、いい女の条件。そうなるためには、運のいい女でいることが必須です。
いま説明したように、してあげることのほうが多い人は、運がよくなるのですから、運のいい女とは、言い換えれば人に愛を注げる女、情の厚い女です。
だから、惜しむことなく人にしてあげる。しかも見返りなんて求めない。これも重要です。
神さまは人のこころの奥底をお見通しです。だから、計算をして、見返りを求めて誰かに何かをしてあげたとしても、それは「人のために何かをしているという形の自分への投資」としか受け取ってくれません。
表向きの行動だけでなく、こころの中まで「させていただく」女でいることが大切なのです。
井内 由佳 (いうち ゆか)
1964年福岡県生まれ。福岡市在住。福岡大学卒業後、現リクルートの福岡支社にアルバイト職として勤務。アルバイトながらもトップクラスの成績を維持し、希望した東京での勤務を認められる。90年、結婚と同時に夫と輸入自動車販売会社を起こし、91年より仕事と家事の傍ら人々の相談に応じるようになる(相談に訪れる層は、経営者、ビジネスマン、主婦、学生と幅広く、相談者は延べ2万人以上に及ぶ)。資金借入先の横領による数千万円の借金、家族の原因不明の病、待望の我が子の死産など、さまざまな試練を乗り越え、現在2男2女の母として、妻として幸せな日々を送っている。福岡、東京を中心に全国各地で開催する講演は、毎回満席になるなど人気を博している。 主な著書に、ベストセラーとなった『わたしが神さまから聞いたお金の話をしてもいいですか?』、『わたしが神さまから聞いた人間関係の裏ルールをお話しします。』(ともに総合法令出版)、『わたし、少しだけ神さまとお話できるんです。』(文屋)などがある。
作品紹介
20年以上、2万人を超える人を幸せに導いてきた著者が、幸せに愛される女性になるための7つの神さまの教えを伝授する。
定価:本体1,300円+税/学研パブリッシング