ときどき、「つきあうにはいい子なんだけど……」という言葉を、男性から聞くことがあります。
そういうときは、たいてい、見た目はすごく可愛いのに、気が利かない人のことを言っているようなのです。
自分のことで精一杯で、周りの状況にまでは気を配れず、人から「何をテレーっとしているの?」と陰口を言われている女性のことです。もちろん、本人は周りの人からそんな陰口を言われているとは知らないのですが……。
自分のことで精一杯な人は、なんだか余裕がありません。「こころの状態は、しぐさや表情に表れる」と、神さまはおっしゃいます。
いろんなことにこころ配りのできる女性は、落ち着いていて、しぐさや表情が柔らかです。
相手が何を望んでいるか、何をしたら喜ぶかを考えるクセが身についているので、いつも細かいところに気がつくのです。
小さいことに気がつくと言っても、人のアラや短所にばかり目が行く人は、男性からだけでなく、女性からも嫌われます。人が、「これをしてもらえて、よかった」「あれをしてもらえて、助かった」と思う、ちょっとしたことがわかるような、小さな気づきが大切なのです。
このように、小さなことにも気がつくという女性らしさによって、あなたの輝きは、よりいっそう増し、男ごころを大きくくすぐるのです。
そして、こころ配りのできる彼女は、彼の友人からの評価がとても高く、彼もそれで鼻高々なのです。
わたしが相談にのって、しあわせな結婚をしたN美さん。お相手のSさんは、飲食店を経営し、ビジネスも順調でしたから、結婚相手を自由に選べるような立場でした。
その中で結婚相手として選ばれたN美さん。あとでSさんに聞いたのですが、決め手は、N美さんの周囲の人に対するこころ配りだったそうです。見た目が可愛い人はほかにもいたけど、そのことに強くこころを惹かれたそうです。
こころ配りのできない女性は、どうしても腰が重く、座ったら座りっぱなし。誰かから何かを頼まれて初めて動きだすという感じなので、表情も重く、しぐさにもキレがないことが多いのです。
職場などでも、そういった態度は男性からの評判も悪く、可愛い顔をしていたとしても、なかなか恋愛に発展しません。仮に恋愛にまで行ったとしても、結婚することに躊躇されてしまうパターンです。
神さまは、やはり「外見の美しさより、内面の美しさのほうが、しあわせになるためには重要」とおっしゃいます。
素敵な彼と出会って、恋に落ち、しあわせな結婚生活を送りたいのなら、小さなことも見逃さず、こころを配ることです。それだけでも、あなたが彼に結婚を意識させる確率は、グーンとアップするはずです。
井内 由佳 (いうち ゆか)
1964年福岡県生まれ。福岡市在住。福岡大学卒業後、現リクルートの福岡支社にアルバイト職として勤務。アルバイトながらもトップクラスの成績を維持し、希望した東京での勤務を認められる。90年、結婚と同時に夫と輸入自動車販売会社を起こし、91年より仕事と家事の傍ら人々の相談に応じるようになる(相談に訪れる層は、経営者、ビジネスマン、主婦、学生と幅広く、相談者は延べ2万人以上に及ぶ)。資金借入先の横領による数千万円の借金、家族の原因不明の病、待望の我が子の死産など、さまざまな試練を乗り越え、現在2男2女の母として、妻として幸せな日々を送っている。福岡、東京を中心に全国各地で開催する講演は、毎回満席になるなど人気を博している。 主な著書に、ベストセラーとなった『わたしが神さまから聞いたお金の話をしてもいいですか?』、『わたしが神さまから聞いた人間関係の裏ルールをお話しします。』(ともに総合法令出版)、『わたし、少しだけ神さまとお話できるんです。』(文屋)などがある。
作品紹介
20年以上、2万人を超える人を幸せに導いてきた著者が、幸せに愛される女性になるための7つの神さまの教えを伝授する。
定価:本体1,300円+税/学研パブリッシング