学生時代は○○と呼ばれていたんですよ
親近感を演出する最高のフレーズです。
まだ、さほど仲よくない間柄でも、あえて親しみを込めて話しかけたいとき、ありますよね。そんなとき、親しい間柄でやり取りされるアクションを意図的に行って、人間関係に錯覚を生み出すのです。
望ましい言葉は、もちろんポジティブで、少し笑顔がこぼれるようなもの。
実際に呼ばれているニックネームや、名前の一部に、“ちゃん”や“くん”、時に“ピー”をつけただけのようなものが、相手にとってのハードルが低くてグッド。
身長188センチ、少々強面の私の友人は、初対面の人に必ずこう言います。
『学生時代は、マー君と呼ばれていたんですよ』
これが凄くいいきっかけになっています。トライあるのみ!
A「学生時代は、マー君と呼ばれていたんですよ』
B『へぇ……イメージ変わるよね』
A「ぜひ、呼んでみてくださいよ』
B『じゃ、マー君、この連休のご予定は?』
後に続けて、「そう呼ばれるだけで嬉しいんですよ」と展開するのが王道です。嬉しく思う理由を、まとめておくと説得力が増します。
夏川 立也 (なつかわ たつや)
1990年、京都大学工学部卒業。 大学在学中に落語家の桂三枝(現在の六代目桂分枝)師匠に弟子入り。 卒業後は吉本興業の芸人としてテレビ・ラジオ・舞台・映画等で活躍。同時に、新聞や各種雑誌への執筆活動も積極的に行う。 芸能活動を行うかたわら91年に自ら会社を設立、以来、経営者として経済活動、社会貢献活動に携わっている。 コミュニケーションにおいて「空気」が果たす役割に注目し、「パワー・コミュニケーション」プログラムを開発。相手にプラスの感情の変化を与える働きかけを仕組み化し、講演・研修活動を実施中。年間200件を超えるオファーに応え、日本全国を飛び回っている。 著書に『スベらない話し方』(かんき出版)、『パワー・コミュニケーション』(中央経済社)他がある。 ■ホームページ http://www.t-natsukawa.net/
作品紹介
初対面の人、偉い人、苦手な人…。どんな人とでも話のきっかけになって会話がトントン進む、「きっかけ」フレーズが100連発!
定価:本体1,400円+税/学研パブリッシング