最後の泥沼までお付き合いします。

千田琢哉『成功者を奮い立たせた本気の言葉』セレクション

更新日 2020.07.27
公開日 2018.03.19
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私が経営コンサルティング会社に勤務していた頃、
社内より社外での評価が跳ね上がり、確実に人生のステージが上がった瞬間がある。
そのきっかけになったのが「最後の泥沼までお付き合いします」というフレーズだ。
当時はまだ今ほどには浸透していなかったインターネットや、
セミナーのDMなどで、私の顔写真とプロフィール、
そしてこのフレーズをセットにして訴求し続けたのだ。
すると、これが日々命がけで挑戦し続けている経営者たちの心の琴線に触れたようで、
どんどん仕事が増えてフィー(料金)も跳ね上がった。
こちらから営業するのではなく、
相手から「よろしくお願いします」と頭を下げられるようになった。
「相手から関係を断ち切られるまでは、自分からは関係を断ち切らない」
私はこれをモットーにして仕事をしてきた。
どんなに深刻な状況になろうとも、どんなに地獄のどん底に落ちようとも、
絶対に自分からは逃げなかった。
暴力沙汰に巻き込まれたことも何度かあったし、朝まで監禁されたこともある。
弁護士が同席で夜明けまでシリアスな話をしたこともある。
本にはとても書けないような深刻な状況も山のように経験してきた。
それでも経営コンサルタント時代の私は懲りずに最後の最後まで付き合った。
その理由は至ってシンプルである。
私は経営コンサルタントとして成功したかったからではなく、
こうして本を書き続けたいために、命がけでネタ集めをしていたのだ。
私の父親が会社経営をしていたということもあり、
経営者が究極には何を求めているのかを熟知していた。
経営者というのは、目の前の人間が逃げる人間か、
逃げない人間か、だけを見ているのだ。

 (※この連載は、毎週月曜日・全8回掲載予定です。次回は3月26日掲載予定です。)

 

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail
info@senda-takuya.com

■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/

作品紹介

成功者を奮い立たせた本気の言葉

著者・千田琢哉が経営コンサルタント時代に経営者たちと正面から向き合い、本気で投げかけた、真剣勝負の言葉の数々を紹介する。
定価:本体1,300円+税/学研プラス

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