好き嫌いで仕事をしていると、 本物の仕事仲間ができる。

千田琢哉『大切なことは、「好き嫌い」で決めろ!』セレクション

更新日 2020.07.30
公開日 2016.11.21
  • Facebook
  • LINE
  • Pinterest

コンサル時代から今日まで一貫して、
私とビジネスを継続している人の特徴は、
仕事が好きな人たちばかりだということである。
「仕事は仕事。プライベートこそ、我が人生」
「お金のために割り切って働いている」
という価値観の人たちもたくさんいたが、全員逃げるように姿を消してしまった。
好き嫌いで仕事をしてきて本当によかったと思うのは、
本物の仕事仲間たちに囲まれているということだ。
私と2度以上仕事をしたことがある人たちは、
揃いも揃って全員が好き嫌いで仕事をしている。
経営はいかなる理由があろうとも儲からなければならないが、
その儲かる状態を幸せなまま継続させるには、
根底に“好き”がなければならない。

なぜなら根底に“好き”があれば、
我慢しなくても努力を継続しやすいからである。

そして根底に“好き”があれば、どんな壁でも突破しようと思えるからである。
だからと言って、本当は仕事が嫌いなのに無理に好きな振りをしてはならない。
無理に好きな振りをしていると、必ずあなたの寿命は縮まるからだ。
あなたの心の中では絶対に嘘をつけないから、
頭と行動のギャップがどんどん拡大して心身が病んでいくのだ。
本当に仕事が好きな人は、1度仕事をするだけですぐにわかるものだ。
仕事に対する愛から溢れる厳しさ、
責任感といったものが細部に至るまで露呈されるし、
間違っても締め切りに遅れることはあり得ない。
好きなことを仕事にしている人たちには、締め切りなどあってないようなもので、
スタートのピストルが鳴った時点で、
とっくにゴールしてコーヒーを飲んでくつろいでいる状態だ。

私はこれまでに原稿を完成させるスピードが速すぎて、
担当編集者に無視された経験がある。

相手は「まさかこんなに早くでき上がるわけがない」と思い込んで、
メールに添付してある原稿を開封せず、誤送信扱いされてしまったのだ。
どんなに頑張ってもこのスピードでは書けない、と一方的に判断されたのだ。
これが、好きなことを仕事にするということだ。
おかげさまで、今ではその編集者とも阿吽(あうん)の呼吸で楽しく仕事を継続している。

(※毎週月曜日、全8回掲載予定です。最終回の次回は、11月28日掲載予定です。)

 

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail
info@senda-takuya.com

■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/

作品紹介

大切なことは、「好き嫌い」で決めろ!
“直感”を信じて人生を好転させる52の方法

仕事、就活、恋愛、人間関係…20代のカリスマ・千田琢哉が説く、「好き嫌い」という直感を信じて人生を好転させるための極意。
定価:1,200円+税/学研プラス

バックナンバー

関連コンテンツ

  • Facebook
  • LINE
  • Pinterest

あわせて読みたい