あなたは嫌いなことを、無理にがんばってはいないだろうか。
嫌いなことを無理にがんばっていると、
嫌いなことはますます嫌いになる。
「無味乾燥な勉強なんて学生時代でおしまいだ。学校を卒業したら勉強なんてするものか」
勉強は社会人になってからこそ必要なのに、こんなふうに学生時代で勉強嫌いになるのはもったいない話だ。
嫌いなことを楽しむ工夫なら、まだいいだろう。
楽しむ工夫をしているうちに、ひょっとしたら好きになることができるかもしれないからだ。
ところが、嫌いなことを嫌々やっていると自他ともに迷惑をかけることになる。
まず、自分の性格が荒んでいく。
性格が荒んだ自分のことを、好きになることはできない。
自分のことを好きになれない人間が、他人のことを好きにはなれない。
さらに嫌々生きていると、周囲にもその嫌々が伝染してしまう。
自分が嫌々がんばっている人は、周囲にもがんばることを強要する。
組織全体が、嫌なことを嫌々やる集団と化していくのだ。
嫌いなことを嫌々するという行為は、それほどまでに自然の摂理に反しているということなのだ。
本当にがんばっている人は、
がんばっているという実感がない。
好きなことにのめり込む姿が、周囲からがんばっている人として映るのだ。
無理にがんばりすぎたら、才能は育たないから注意しよう。
千田 琢哉 (せんだ たくや)
文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。
■E-mail
info@senda-takuya.com
■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/
作品紹介
たった2分で、自分を磨く。
君の成長を加速させる63の言葉のアクセル
才能とは何か? 努力とは何か? 知性とは何か? プロ意識とは何か? カリスマ・千田琢哉が成長し続ける20代に贈る63の至言。
定価:本体1,200円+税/学研プラス
バックナンバー
- 課されたノルマは、 自分で勝手に上方修正する。
- 好きなことをやっていると、 人格が磨かれる。
- たとえ誤解をされても、 言い訳は1回まで。
- 人格者は、ハッキリとNOが言える。
- アマの絶好調とプロの絶不調は、 同じスコア。
- プロの道への第一関門は、 桁違いの量。
- ひと癖ある先輩に褒められたことを、 思い出してみる。
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