「もう学歴の時代は終わった。これからは実力の時代だ」
そんなきれいごとを言う人は多い。
正確に言えば、学歴がなくても勝てる土俵が増えただけであり、学歴の時代が終わったわけではない。
学歴とは人を序列化するため、
とてもわかりやすい指標だからである。
時代によって大学の序列は変化するものの、東大が日本一だということくらいは日本人の誰もが知っている。
東大の次はどこで、このあたりまでは一流大学、このあたりは三流大学というイメージも大抵の人が持っているものだ。
「学力」は、国民のほぼ全員が参加する唯一の競技だから、いやらしいほどに明確なランキングが、国民の頭の中に組み込まれているのだ。
就活では、中卒や高卒はもちろんのこと、最初から採用の扉の前に立てない大学なども多数ある。
当然だが、「うちは出身校重視ですよ」と正直にアピールする会社は少ない。
大抵は「出身校に関係なく、幅広い大学から採用したい」とアピールしている。
もちろんこれは建前でしかなく、本音では「うちの会社が認めた範囲に限って、幅広い大学から採用します」ということなのだ。
人を序列化するために学歴は一生ついて回るし、
学歴を重視する世界で勝負する限り、
学歴のない人には最初から勝ち目はない。
就活でも転職でも、もしあなたが「これはアカン!」と直感したら、さっさとコースを変更することだ。
コースの外には、これまでのあなたが知らなかった別世界が待っていることだろう。
千田 琢哉 (せんだ たくや)
文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。
■E-mail
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■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/
作品紹介
たった2分で、自分を超える本。
心の「格差」を逆転する64のビジョン
ものの見方・考え方を少し変えれば人生は大きく好転します。固定観念を「たった2分」で逆転し、自分を超えるための視点が満載!
定価:本体1,200円+税/学研プラス
バックナンバー
- 最後の晩餐で食べたいものを、今夜食べよう。
- 101%やり切ってから次に進むと、奇跡が起こる
- 格差は、顔で決まる。
- リストラとは、会社から挑戦のチャンスをプレゼントされたということだ。
- カリスマ社長は大抵の場合、左遷された経験がある。
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