格差に直面したとき、絶対にやらかしてはいけないことがある。
それは拗ねるという行為だ。
「拗」という漢字を見ればわかるように、手偏に幼いと書く。
つまり「幼い手段」ということだ。
もしあなたがふて腐れるという幼い手段を使うと、格差の奴隷になってしまうのだ。
仮に今のあなたが格差の「下側」にいるとしても、決して腐らないことだ。
腐った者同士でウジャウジャ群がっていると、たちまち全身が腐敗していく。
まるで果物が腐っていくように。
もし、思わず腐りそうになっても、絶対に群れないことだ。
群れないだけで、道は拓けるのだ。
格差を敵ではなく、味方だと考えてみよう。
あなたを格差の「上側」に導いてくれる「先生」と考えるのだ。
格差を敵と考えるから、怖さのあまり仲間と群れてしまう。
だが、味方だと考えれば、独りでも怖くないだろう。
現実を見ればわかるように、格差には下側だけでなく、上側の人間も存在する。
格差の下側から上側に移動するためには、何をすればいいのかをよく考えて、行動に移すことだ。
下側から上側に移動した人間がいたなら、実際にその人の本を読んだり、話を聞いたりして情報を収集する。
そして情報を収集したら、あなたがピン! ときたものからどんどん試してみる。
失敗しても腐らず、すぐに原因を分析して別のアプローチをしてみることだ。
しばらくすると、格差の前で腐った連中とは会話が噛み合わなくなってくるだろう。
それこそが、格差の中であなたのステージが上がった証拠なのだ。
千田 琢哉 (せんだ たくや)
文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。
■E-mail
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■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/
作品紹介
たった2分で、自分を超える本。
心の「格差」を逆転する64のビジョン
ものの見方・考え方を少し変えれば人生は大きく好転します。固定観念を「たった2分」で逆転し、自分を超えるための視点が満載!
定価:本体1,200円+税/学研プラス
バックナンバー
- 最後の晩餐で食べたいものを、今夜食べよう。
- 101%やり切ってから次に進むと、奇跡が起こる
- 「これはアカン!」と直感したら、さっさとコースを変更する。
- 格差は、顔で決まる。
- リストラとは、会社から挑戦のチャンスをプレゼントされたということだ。
- カリスマ社長は大抵の場合、左遷された経験がある。
- ピラミッドは、選べる。
- 格差を超える方法は、いつの時代も勉強しかない。