片づけられない人は、少し余るのがぜいたくだと思い込んでいます。
本当の豊かさは、「少し足りない」です。
食事で言うと、「もうちょっと食べたい」が一番ぜいたくです。
満腹で喜んでいる人は、肥満一直線です。
懐石料理は、「こんな大きいお皿にちょこっとしか入っていない。高い」「食べた気がしない」と言います。
「もうひと口食べたいな」というところが、一番おいしい瞬間です。
満腹のあとは、胸焼けが起こります。
片づけられる人は、豊かさの基準で「少し足りない」を目指します。
片づけられない人は、「少し余る」という基準を目指します。
これで、片づけられない人は、太るのです。
「もうひと口食べたいな」というところでとめるのが、おいしさのピークです。
講演の感想でベストなのは、「もう少し聞きたかった」です。
「大変満足しました」「満腹です」という感想は、「長いよ」ということです。
家の中のモノも同じです。
「少し足りない」となっても、生活に不具合が生まれないのが現代の生活です。
「あれがないね」となっても、すぐ買いに行けたり、すぐ届いたりします。
「余るぜいたく」を卒業することです。
「余るぜいたく」は、地方の100年前の豊かさなのです。
中谷 彰宏 (なかたに あきひろ)
1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている。
■中谷彰宏公式ホームページ
http://an-web.com/
作品紹介
片づけられる人は、うまくいく。
人生を変える「捨てる」習慣65
片づけられる人は、仕事でも、恋愛でも、チャンスをつかむ。「捨てる」ことで、人生が変わる65の方法を紹介する。
定価:本体1,300円+税/学研プラス
バックナンバー
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- 安いから買ったモノには、 愛がない。
- 仕事の前に、片づけるのではない。 片づけることが、仕事だ。
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- 机の上を片づけないと、コールバックが遅れる。
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