目次
1 身近なものを材料としてとっておこう
2 熱中できるためのひと工夫
3 電子工作にも挑戦してみよう
4 アウトプットする力を磨こう
おもちゃ箱にはおもちゃがいっぱい!でも使っていないものや壊れたものも沢山ありませんか?買ってもらっても3回も遊ばずに飽きてしまったり、思っていたような作りではなかったり、すぐに壊れてしまったりなど理由はいろいろありますね。
買ってしまうのは簡単ですが、「どうしたらできるかな」、「この材料使えるかな」と考えながらおもちゃを作ってみるのはいかがでしょうか。試行錯誤して作ったおもちゃへの想いは格別。作る過程も楽しんでみてくださいね。
身近なものを材料としてとっておこう
我が家では「欲しいおもちゃがあったらまず自分で作ってみる」という考え方がすっかり浸透しています。そのために、トイレットペーパーの芯、ヨーグルトの容器、ティッシュ箱、ストロー、針金、そしてビニールテープなど、ダンボール箱いっぱいにいつも材料がストックしてあって、何か欲しいものがあれば、それらの材料を駆使してまずは自分で作ってみる。
手の込んだものは何日もかけて作るから、どんどん思い入れも強くなり、製作し改良していく作業に夢中で「ごはんよー」の声も聞こえないほど熱中します。下の子が乱暴に使って壊してしまっても、どうやって作られているかは知っているからすぐに修理できてしまう。
それも自作おもちゃの良い点です。
例えば、学校で友達に教えてもらったチェスも手作り。
駒の動かし方を覚えるために、手作りの駒の裏にはその駒ごとの進め方ガイドもつけて、ルールを覚えるのに一役買っています。自分で作るからこそできる工夫でもありますね。
そして、ぜひ準備していただきたいおすすめの材料がビニールテープ。ビニールテープは、材料をつなぎ合わせたり自由に形を作りカラフルに表現するのにとても便利です。お母さんにとっては部屋も汚さず、片付けやすくておすすめ。スーパーやホームセンターなどで安価に買うことができますので、是非揃えてあげたい材料です。
熱中できるためのひと工夫
「どうやったらできるかな」、「この材料も使えるかも!」と、子どもには考え、創造力を発揮して夢中になって取り組んでほしいもの。新たな創作意欲が湧きやすくなり、子どもが工作に熱中できるひと工夫を紹介します。是非取り入れてみてくださいね。
(1)道具や材料をいつも整理しておきます。何か作りたいと思った時に、すぐに選び手に取ることができるのが重要です。
(2)使ったことのない材料をさりげなく置いておくと、新たな創作意欲が湧いてきます。例えば磁石やバネ、針金、木片など。人形の腕の関節を作りたい、2台の車両を磁石で連結したい、など新たな発想が生まれてきます。
(3)作品は写真に残し、いつでも見られるようにしておきます。子どもでも扱いやすいタブレットやインスタグラムなどのアプリを使うのがいいですね。そして、実物はときどき一緒に見かえしながら、古いものは定期的に一緒に捨てる儀式を。そうすることで、自分の作品の上達に気付き、さらに工夫を重ねることができます。
電子工作にも挑戦してみよう
紙や容器、ビニールテープを使った工作が上達してきたら、今度は電子工作にも挑戦してみましょう。豆電球を使って自作の車に明かりをつけたり、ラジコンのパーツを使って人形に車輪をつけてリモコンで動かすなど、工夫次第でできることが沢山あります。
実はラジオだって、身近な材料で作ることができます。男の子は特に、もっと大きなもの、もっと高度なものを作りたいと夢中になるでしょう。自分で考えてつくることに慣れてくると、創造力が豊かになり子どもたちは、大人の想像を超えるものを作り出していきますよ。
何か作りたいものがあるときに、自分でその方法や新しいアイデアを調べることができると良いですよね。そんなときは、「学研キッズネット」の中にある「サイエンスキッズ」コーナーがおすすめです。「科学なぜなぜ110番」や、実験の様子を動画でみられる「100円ショップ大実験」など、ものの原理を子ども向けにわかりやすく解説しています。身近な知りたいテーマがコンパクトにまとまっており、知識と発想の広がりにつながるでしょう。
電気工作は、電気や回路のしくみを学ぶことで、工作から発展して少し高度なものでも身近な材料から組み合わせてつくることができるという、ものづくりの楽しさを感じられる体験です。自分で調べて作ることができるようになれば、自信もついて楽しさや興味がさらに広がることでしょう。
アウトプットする力を磨こう
テレビやゲームで受け身に「インプット」することに慣れてしまい、何かを創造する「アウトプット」することが苦手な子どもが増えていると聞きます。まず頭でイメージすることができないと何かを作りだすことはできません。
簡単なものでも自分の手でゼロから作ることで、イメージを膨らますことが鍛えられ、表現する力が自然と身についていきます。まずは身近な道具や材料で、楽しみながら想像力とアウトプットする力を鍛えていけるといいですね。
記事制作/ケノコト
※このコラムは、「ガッケン!ハッケン!学研ゼミ 保護者のよみもの ハッケン!みっけ!」に掲載されていたものです。
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