熱意はすべての成功に必須の要素です。
熱意を格好悪いという風潮があるかもしれませんが、熱意なくしてはどんなことも成し遂げられないのです。
熱意をポジティブ思考のようにとらえ、敬遠する人もいるでしょう。ポジティブ思考とは、すべての出来事を無理やりにでもプラスに解釈し、自分を動機づけて行動させようという手法です。確かにそれは疲れますから、賛同されにくいのかもしれません。
しかし、熱意はポジティブ思考ではありません。
熱意とは、本気で生きるということです。人は自分の人生から逃げることはできません。人生には、さまざまなことが起こります。それらの出来事に向き合い、熱意を持って本気でぶつかっていくしかないのです。それこそが自分の人生を生きているということであり、格好いい生き方のはずです。
熱意を持って本気で生きる人は、エネルギーの源泉を自分の外部ではなく、内部に持っています。つまり、何かを一生懸命にすることを楽しいと感じたり、自分の成長を喜びとして感じたりと、自己実現を動機にしているのです。
熱意を持って生きることは、人生の質を間違いなく向上させます。限りある人生を、熱意を持って生きようではありませんか。
『自助論』とは?
1858 年に刊行されたサミュエル・スマイルズの代表的著作。
原題は「Self Help」。政治家、実業家、科学者、芸術家など300人を超える成功者の逸話や発言を題材に、苦難に立ち向かい、自らの手で道を切り開くことの大切さを説く。日本では一般に『自助論』として知られる。刊行後、世界各国で翻訳されベストセラーとなる。日本では、福沢諭吉の『学問のすゝめ』と並び明治期の青年層に愛読され、近代日本の形成に大きな影響を与えた。
辻 秀一 (つじ しゅういち)
スポーツドクター。株式会社エミネクロス代表。慶應義塾大学病院内科、同スポーツ医学研究センターを経て独立、現在に至る。応用スポーツ心理学とフロー理論を基にしたメンタル・トレーニングによるパフォーマンス向上が専門。セミナー・講演活動は年間200回以上。年に数回の「人間力ワークショップ」は、経営者、アスリート、音楽家、主婦、OL、教員など、日本はもとより海外からの参加者もいるほど人気を博している。 著書に35万部突破のベストセラー『スラムダンク勝利学』(集英社インターナショナル)、『禅脳思考』(フォレスト出版)、『自分を「ごきげん」にする方法』(サンマーク出版)ほか多数。
作品紹介
自分を敬え。超訳・自助論
内向型の人が自分らしく生きるための本
刊行から150余年。起業家、芸術家、アスリート…全世界の挑戦者たちを刺激し続ける不朽の名作「自助論」の精神をここに凝縮!
定価:本体1,400円+税/学研プラス