あなたは、これまでにたくさん勉強してきた。
学校で先生の話も聞いたし、家では親の言うことも散々聞いてきた。
程度の差はあるにせよ、試験勉強もそれなりに乗り越えてきた。
テレビやインターネットからは、情報のシャワーをたくさん浴び続けてきた。
会社では上司や先輩たちから、これでもかとウンチクを聞かされただろう。
もちろん、それらの「常識」を習得したことは無駄にはならない。
常識を知らないまま無知蒙昧で生きるのは、周囲に迷惑をかけるだけだ。
常識は決して無駄にはならないが、
縛ばられ過ぎてはいけない。
常識に縛られる人生は、檻の中でこぢんまりと生き続ける動物と同じだ。
何も新しいものを生み出さないそんな生き方は、人類に貢献していない。
常識は、常識を超えるために存在する。
常識に対する最高の恩返しとは、常識と自分を無理やりに一致させる努力ではなく、常識を超越してより優れた常識を創造する努力なのだ。
常識を習得したら、常識をさっさと捨て去る覚悟を持つことだ。
常識を捨て去るのは、
この上なく快感だ。
まるで檻の扉を開けて、自由に羽ばたくかのように自分の命に感謝できる。
常識だと思っていることを、1つだけでいいから疑ってみよう。
耳に心地よい言葉を、1つだけでいいから疑ってみよう。
ひょっとしたらその常識は、自分が楽をするために誰かがあなたを洗脳しているのかもしれない。
常識が常識ではないと気づいた瞬間、あなたは人として生きる悦びを知る。
千田 琢哉 (せんだ たくや)
文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。
■E-mail
info@senda-takuya.com
■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/
作品紹介
たった2分で、自分を変える本。(文庫版)
君の決意を支える63の言葉のサプリ
自分を変える秘訣は1%ずつ、100回かけて変わっていくこと…。20代、30代のカリスマ・千田琢哉の人気作、待望の文庫化!
定価:552円+税/学研プラス
バックナンバー
- 人生は変えるものではなく、 変わるもの。
- 物を捨てると、 年収が上がる。
- 仕事とは、人間を研究すること。
- みんなが見ている方向ではなく、 見ている人を見る。
- 相手に「ありがとう」を 強要する挨拶は、いやらしい。
- 「義務」という文字を、すべて「権利」に置き換えてみる。
- 100%変えようと力むと挫折する。 1%ずつ100回変えよう。
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