「自由を獲得するためには、義務を果たす必要がある」
「義務を果たした人間にしか、自由を享受する資格はない」
いかにも優等生が口にしそうな正論である。
反論の余地はない。
正論がつまらないのは、当たり前のことをいくら叫んでみたところで、そこに幸せが感じられないからだ。
義務を押しつけられるのは、誰だって嫌いだ。
だが、窮屈な正論を幸せに変える方法がある。
言葉を置き換えてみることだ。
私たちが「義務」だと思い込んでいることは、その逆の「権利」に置き換えることによって幸せになれる。
「義務教育」と聞くと暗くなって勉強がつまらなくなってしまうが、「権利教育」と聞くと明るくなって勉強がちょっと楽しそうに思える。
義務教育というのは、親が子どもに教育を受けさせる義務があるということだが、子どもにとっての義務ではない。
子どもにとって教育は、あくまでも権利なのだ。
本を読む途中で出てきた「義務」という文字を、すべて「権利」と置き換えよう。
「勤労の権利」「納税の権利」とすることで、元気になってくる。
義務と考えるのは奴隷の発想だが、
権利と考えるのは王様の発想だ。
今の時代、奴隷人生か王様人生かの選択は、あなた自身で決めることができる。
千田 琢哉 (せんだ たくや)
文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。
■E-mail
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■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/
作品紹介
たった2分で、自分を変える本。(文庫版)
君の決意を支える63の言葉のサプリ
自分を変える秘訣は1%ずつ、100回かけて変わっていくこと…。20代、30代のカリスマ・千田琢哉の人気作、待望の文庫化!
定価:552円+税/学研プラス
バックナンバー
- 人生は変えるものではなく、 変わるもの。
- 物を捨てると、 年収が上がる。
- 仕事とは、人間を研究すること。
- みんなが見ている方向ではなく、 見ている人を見る。
- 相手に「ありがとう」を 強要する挨拶は、いやらしい。
- 常識を捨てる 快感を知る。
- 100%変えようと力むと挫折する。 1%ずつ100回変えよう。
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