ノルマを与えられると、どうしてあんなに苦しいのだろう。
他人から強制されることを人はとても嫌うからだ。
ノルマに限らず、他人から自分の目標を強制されるのは、牢獄に閉じ込められるようなものだからだ。
とはいえ、ノルマが与えられるのは仕方がない。
独立して成功しない限り、
ノルマと無縁で暮らすのはほぼ不可能だ。
では、ノルマとはどうやって付き合っていけばいいのだろうか。
ノルマとどう付き合えば、牢獄に閉じ込められたことにならないだろうか。
それは、自分でノルマを修正してしまうことだ。
もちろん勝手にノルマの下方修正をすれば、即刻リストラ対象になってしまう。
だが、上方修正なら誰からも文句を言われることはない。
これは冗談で言っているのではなく、自分で上方修正したほうがノルマは楽しくなるのだ。
今月100万の売上ノルマを与えられたとしたら、自分で勝手に200万や300万に上方修正してしまうのだ。
100万のノルマを与えられて、バカ正直に100万を目指すから達成できないのだ。
100万を目指しているということは、最大で100万ということだから、心の中では80万や90万でも仕方がないと勝手に下方修正しているのだ。
最初から200万や300万を
目指していれば、根本的に言動が変わる。
試してみればわかるが、100万を目指すより200万を目指すほうが楽しい。
千田 琢哉 (せんだ たくや)
文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。
■E-mail
info@senda-takuya.com
■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/
作品紹介
たった2分で、自分を磨く。
君の成長を加速させる63の言葉のアクセル
才能とは何か? 努力とは何か? 知性とは何か? プロ意識とは何か? カリスマ・千田琢哉が成長し続ける20代に贈る63の至言。
定価:本体1,200円+税/学研プラス
バックナンバー
- 好きなことをやっていると、 人格が磨かれる。
- たとえ誤解をされても、 言い訳は1回まで。
- 人格者は、ハッキリとNOが言える。
- アマの絶好調とプロの絶不調は、 同じスコア。
- プロの道への第一関門は、 桁違いの量。
- ひと癖ある先輩に褒められたことを、 思い出してみる。
- がんばりすぎたら、 才能は育たない。
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