ここまで読み進めた人ならお気づきだと思うが、この世の中は、
怒りを克服できた人から順に出世していくようにできているのだ。
あなたの周囲にいる、長期的な成功者を思い浮かべてみよう。
怒った顔など滅多に見せないはずだ。
成功者だから怒らないのではなく、怒らないから成功者になったのだ。
あなたの周囲にいる、長期的な敗北者を思い浮かべてみよう。
いつも怒った顔を見せているはずだ。
敗北者だから怒っているのではなく、怒っているから敗北者になったのだ。
もちろん成功者の中にも、短気でよく怒っていた人は多い。
だが、そのままでは敗北者になってしまうことを、
人生のどこかで気づいたのだ。
もともと短気というのは、欠点ではなく長所なのだ。
確かに短気を短気のまま放置していれば、欠点になるだろう。
だが、短気だということは、相手の怒りを先取りできるということだ。
お客様が不快に感じるよりも先に、自分が不快を感じることができる。
先に不快を感じられるということは、
先回りして快適なサービスを提供できるわけだ。
先回りしてサービスを提供すれば、相手をメロメロにさせることができる。
それで成功しないはずがない。
千田 琢哉 (せんだ たくや)
文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。
■E-mail
info@senda-takuya.com
■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/
作品紹介
怒りは人間に必要な感情であり、怒っても恥じる必要などはない。怒りと上手に付き合い、ともに乗り越えていく方法を教えよう。
定価:本体1,200円+税/学研プラス
バックナンバー
- 浮気されるのは、 あなたが相手を認めないから。
- ひと言多い同僚には、 力強く「なるほど」。
- 器を大きくするためには、 器の小ささを認めること。
- 食欲・性欲・睡眠欲が 満たされている人は、キレない。
- 怒りは、知性で逸らす。
- 怒鳴り続けると、寿命が縮む。
- 怒りの根っこは、恐怖。
- 怒鳴る人は、支配される。
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