「運がよくなる方法を教えてください」
とりわけ女性から運に関する質問がよく届くようになった。
それだけ私の運がよく見えるのだろうか。
最近ではある女性編集者から「奇跡の起こし方」なる企画が持ち込まれた。
私自身が「どうやらこれは間違いないな」と感じている奇跡の起こし方は、とにかくやり切ってから次に進むことだ。
やり切るというのは、今目の前の仕事で自分の101%を出すということだ。
これが120%や130%では後が続かないが、100%に「1%」だけ上乗せするくらいなら何とか継続できる。
昨日までの自分よりも、ほんの少しでもいいから
自己満足の上乗せをしておくことだ。
他人にわからなくても、あなたにだけわかればいいのだ。
換言すれば、他人に嘘をついても自分には嘘をついてはいけないということだ。
このわずか1%の微差の積み重ねが、相乗効果を生んでいずれ奇跡を起こす。
私の出版のペースが途切れないのを奇跡だと言ってくる編集者は多い。
自分から出版依頼をしておきながら、「千田さんって、どうして出版が途切れないんですかねぇ……」と悔しそうに聞いてくるのだ。
自慢にはならないが、私は人を接待したり、お歳暮やお中元を贈ったりするのが大嫌いだ。
それよりもまず、私に仕事を依頼してくれた編集者や出版社を喜ばせたい。
仕事で依頼者の期待を1%超えると、
「満足」から「感動」に変わる。
依頼者にとって、自分が感動させられること以上の贈り物は、この世に存在しないのだ。
千田 琢哉 (せんだ たくや)
文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。
■E-mail
info@senda-takuya.com
■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/
作品紹介
たった2分で、自分を超える本。
心の「格差」を逆転する64のビジョン
ものの見方・考え方を少し変えれば人生は大きく好転します。固定観念を「たった2分」で逆転し、自分を超えるための視点が満載!
定価:本体1,200円+税/学研プラス
バックナンバー
- 最後の晩餐で食べたいものを、今夜食べよう。
- 101%やり切ってから次に進むと、奇跡が起こる
- 格差は、顔で決まる。
- リストラとは、会社から挑戦のチャンスをプレゼントされたということだ。
- カリスマ社長は大抵の場合、左遷された経験がある。
- ピラミッドは、選べる。
- 拗ねると、格差の奴隷になる。
- 格差を超える方法は、いつの時代も勉強しかない。