シンプルな出世方法がひとつだけある。
それはいかなることがあろうとも、他人の陰口を言わないことだ。
冗談ではなく、これを死守するだけで、相対的にあなたが出世できるのだ。
これまで数多くの組織を見てきたが、出世は100%好き嫌いで決まる。
さすがに「うちの会社は好き嫌いで出世を決めます!」と正直に告白する組織はひとつもなかったが、実態は好き嫌いで出世が決められていた。
例外はない。
無能だが好かれている社員がいれば、上司はあの手この手を使ってチャンスを提供し続けて実績を挙げさせる。
「彼は不器用だけど実績を残しているからね」と、さらりと出世させるのだ。
有能だが嫌われている社員がいれば、上司はあの手この手を使ってチャンスを奪い続けて足を引っ張り続ける。
好き嫌いの理由は様々だが、きっかけはどれも陰口だ。
陰口は時間を経て、必ず相手の耳に入る。
陰口が相手にばれれば、そこからその相手の嫌がらせが始まる。
するとつい、またその相手の陰口を言ってしまう。
こうして負のスパイラルがスタートして、出世が絶望的になるのだ。
すべては最初に、ポロリと陰口を漏らしてしまったのが原因だ。
陰口を言わなければ、出世できるだけではなく成長もできる。
陰口を言わないことによって、溜まった鬱憤を行動力に転換できるからだ。
陰口を言わない上に行動力があるとなれば、
もはや評価されざるを得ない。
千田 琢哉 (せんだ たくや)
文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。
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■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/
作品紹介
20代のカリスマ・千田琢哉が贈る新感覚エッセイ。基本に忠実に、覚悟を決めて、永遠に成長し続けるための80のルールを提案。
定価:本体1,200円+税/学研プラス
バックナンバー
- 年齢を重ねるほど、 時間は速く過ぎ去っていく。
- 使命をまっとうするための資質は、 すべてあなたの中にある。
- 9ヶ月間本気で打ち込んで 落ちこぼれのままなら、別の道を探す。
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- 報連相(ほうれんそう)で いちばん大切なのは、「連」。
- 気遣いとは、相手にリラックスしてもらうこと。
- 虚勢を張る新人より、 不器用でも笑顔でいる新人が応援される。