9ヶ月間本気で打ち込んで 落ちこぼれのままなら、別の道を探す。

千田琢哉『私たちの人生の目的は終わりなき成長である』セレクション

更新日 2020.07.30
公開日 2015.06.15
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成長するためには、向いていないことにいつまでもしがみついてはいけない。
「石の上にも三年」の「三年」には何の根拠もない。
大切な人生を、3年も無駄にするようなことなどはできない。
正確には1年も無駄にしたくない。
たいていは1年間本気で打ち込んでみれば、向き不向きなんてわかるものだ。
1年間打ち込んで向き不向きがわからなければ、そもそも向いていないのだ。
向いているか否かの目利きは、あなたの成長のスピードでわかる。
周囲の倍速で成長することができたのならば、その仕事はあなたに向いている。
普通なら入社半年くらいで到達する資料作成能力に3ヶ月で到達したならば、あなたはその仕事に向いているということだ。
1年間で見切りをつけるには、実質9ヶ月間で見切りをつけないと間に合わない。
見切りをつけて次の場所に移動するためには、たいてい3ヶ月程度は準備期間が必要になるからだ。
それはサラリーマンでもフリーランサーでも、どんな職業であろうと同じだ。
3ヶ月の余裕を持った上で、9ヶ月間は全身全霊をかけて打ち込む。
真剣勝負でこれを繰り返していくと、運が良ければ3年以内で、遅くとも10年以内には自分の勝負すべき場所に辿り着くことができるだろう。
生涯自分の勝負すべき場所が見つからないまま人生が終わる人が圧倒的に多い中、10年以内に見つけることができればかなりラッキーだ。
成長というと苦労しなければならないというイメージがあるが、そうではない。

自分の勝負すべき場所でこそ、健やかに成長できるものなのだ。

 

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

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■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/

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