今、住んでいる場所が自分の人生を創っていることを、
あなたは知っているだろうか。
夢を叶える人は、夢を叶えるにふさわしい場所に住んでいる。
夢を叶えるにふさわしい場所に住んでいるから、夢は叶うのだ。
逆ではない。
住んでいる場所が、その人を創るのだ。
先日もアパレルショップに勤める同い年のサラリーマンと、
こんなやり取りがあった。
彼が私の住んでいる場所を聞いてきたので、南青山だと教えてあげた。
私も悪気なく「君はどこに住んでいるの?」と聞いたところ、
彼は急に早口にまくしたてた。
正確にはよく聞き取れなかったが、
「ほとんど東京ですよ」という部分のみがハッキリと聞こえた。
つまり彼は、「東京ではないことにコンプレックスを持っていますよ」という自己紹介をしてしまったのだ。
私には都内のオフィスとは別に、大阪の田舎にも家がある。
別に田舎に住んでいる人が三流とは思わないし、
コンプレックスを抱く必要もないと思っている。
現に、私は田舎生まれの田舎育ちだ。
大切なことは、
自分が住むその場所に、一点の曇りもなく
誇りを持っているか、納得しているかである。
私が南青山に書斎を構えた理由は、都心でありながら緑が豊富だったからだ。
そして南青山なら交通の便がよく、自分からわざわざ出かけなくても、
相手がこっちに来てくれるからだ。
それ以外の理由は何もない。
サラリーマン時代、大阪の田舎に一戸建てを買ったのも、
当時の会社が大阪だったことと、生粋の田舎者で緑が恋しかったからだ。
その会社では、管理職になると実質、個人事業主のような働き方になった。
成果さえ挙げれば自宅で仕事をしていればよかったため、
すでに今と変わらない生活をしていた。
またそれとは逆に、平社員時代は会社から自転車で2分の場所に住んでいた。
そうすれば終電をいっさい気にすることなく、思う存分仕事に没頭できたからだ。
今も昔も自分が少しでも勝ちやすい場所に住み、淡々と勝負し続けている。
千田 琢哉 (せんだ たくや)
文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。
■E-mail
info@senda-takuya.com
■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/
作品紹介
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