「いいな」と思った相手に、すぐに「彼女(彼氏)いるの?」と聞く人がいる。
この瞬間、チャンスを失っている。
彼女(彼氏)がいてもいなくても、好きになった事実は変わらないのだから、
そのまま姿勢を変えずに話し続ければいいのだ。
ひょっとしたら相手はあなたのほうが好きになって、
現在交際中の相手と別れるかもしれない。
だが、それはあなたの責任ではなく、自然の摂理なのだ。
人は誰でも、
一番好きな相手と交際したいと思う生き物だ。
ところがすぐに「彼女(彼氏)いるの?」と聞いてしまったら、
その瞬間に距離ができてしまう。
こんなふうに、運命の出逢いを次々に逃している人は意外に多い。
素敵な相手と出逢って、すぐに「結婚しているの?」と聞く人も同じだ。
「結婚しているの?」といきなりやらかしてしまうと、
相手はイエスかノーで現状を言わざるを得ない。
結婚していれば、その時点でゲームオーバーということになる。
ところが、
あなたからわざわざ結婚のことを聞かなければ、
次にまた会えるチャンスが巡ってくる。
今の世の中、結婚して2年も経過すれば、
半数以上の夫婦は離婚を考えたことがあるものだ。
そのうちに「実は結婚していたんだけど、最近離婚した」と
相手から切り出されるかもしれないのだ。
以上は架空の話ではなく、数々の実話を抽象化してまとめたものだ。
だから、惚れた相手には決して自分から「彼女(彼氏)いるの?」などと聞かず、
あなたはひたすら口説いていればいい。
惚れた相手に、自分から「彼女(彼氏)いるの?」と聞いてくるズレた輩のおかげで、
そう言わないあなたにチャンスが巡ってくるというわけだ。
改めて、少し考えてみてほしい。
あなたが「いいな」と思うほどの相手に、
そもそも彼女(彼氏)がいないわけがないではないか。
いい男やいい女には、相手がいて当たり前だという前提で惚れることだ。
いい男やいい女に相手がいないのは、社交辞令で嘘をついていると考えていい。
千田 琢哉 (せんだ たくや)
文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。
■E-mail
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■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/
作品紹介
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