奇跡的にこの世に生まれてきたからには、どんなことがあっても生き抜いてやることだ。
最低だと罵られようが、醜いと蔑まれようが、とことん生き抜いてやるのだ。
ただし、生きていれば、いずれいいことが起こるというわけでもない。
人生は、そこまで甘くはない。
いいことを起こすために、
とことん自分の力で生き抜くことだ。
これまで1万人以上の人間と対話してきた経験から、断言できることがある。
この世に生まれてきたからには、あなたには何か「やるべきこと」が託されているのだ。
どんなに不器用でも、どんなに性格が悪くても、必ず果たすべき役割がある。
不器用な人でも、不器用ななりに何か周囲に影響を与えられるはずだ。
ひょっとしたら、不器用な姿が、ある人を勇気づけるかもしれない。
ひょっとしたら、思いもしなかったような分野で、抜群の器用さを発揮するかもしれない。
こればかりは、生きていなければわからないのだ。
性格が悪い人でも、性格が悪いなりに、何か周囲に好影響を与えられるはずだ。
ひょっとしたら、性格の悪さがどこかの悪人を退散させて、知らぬ間にどこかの誰かを救うことになるかもしれない。
ひょっとしたら、性格が悪い自分を直そうとする必死な姿が、どこかの誰かの好意を引き寄せるかもしれない。
これもまた、生きていなければわからないのだ。
特に、奇をてらったことなどしなくてもいい。
人生は、ありのままの自分でいるだけで、
上手くいくようになっているのではないだろうか。
ありのままといっても、努力しなくてもいいというわけではない。
私の考える努力とは、自然体で無理なく没頭する力ということだ。
「自分が子どもの頃、夢中になったことって何だったかな」
頭の片隅でそう考えながら、目の前のことに淡々と取り組んでいれば、あなたは必ず好きなことを思い出す。
何か好きなことさえ見つかれば、人は自然と没頭できる。
肩の力を抜いて、授かった体で、自然に生きてさえいけば、きっといいことが起こるのだ。
千田 琢哉 (せんだ たくや)
文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。
■E-mail
info@senda-takuya.com
■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/
作品紹介
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