家を建てたり、引っ越したりするときに、土地との相性を気にしない人はいないと思います。それを見分けるための簡単な方法をご存じですか? その土地に裸足で立ってみることなのですよ。そのとき、ご自分の肉体にこう尋ねましょう。
「体さん、教えてね。ここに住んでも大丈夫ですか?」
私たち人間は、心と肉体という、ふたつの生き物が合体した存在です。そのうち肉体は、自分の健康や生死に敏感で、それにかかわるようなことをいち早く教えてくれます。ですから、その土地がよくない土地であれば、必ずあなたになんらかのメッセージを送ってくれるでしょう。
マンションなら、正面玄関のほか、ご自分が住むフロアと、その上下の階についても同じようにチェックしておくと安心できます。
また、その土地も、あなたに何かを語りかけてくれるかもしれません。
私たち人間は、人間同士で使っている言葉だけが言葉だと思っています。
でも、この世には人間だけが住んでいるのではありません。すべての存在が、それぞれの言葉を持ち、なんらかの表現をしていると私には思えるのです。
かつてお勤めしていた会社の工場に、移転の話が持ちあがったときのことです。社長が社員一同にそのことを話していると、私の心にどこからともなく大きな声が聞こえ、「移転するの、寂しい。角地もひとつになって17年しかたっていないのに」と、悲しそうに訴えたのです。あまりに悲しそうだったので、胸がつまりました。
そのことを社長と工場長に話しましたら、会社の工場が建っている土地の角にはかつて民家があり、複雑な経緯をへて、ひとつの敷地になったということがわかりました。社長も工場長もすっかり忘れていたのですが、念のため時期を調べると、まさに17年前だったのです。土地さんが教えてくれたのだと、改めて驚きを覚えました。
皆様も、土地さんにご挨拶をして、その言葉に耳を傾けてみませんか。
松原 照子 (まつばら てるこ)
1946年10月15日、兵庫県神戸市生まれ。経営コンサルタント、ライフアドバイザー、世の中の動きを見る「世見者」。自身のブログ「幸福への近道」で、東日本大震災の被災エリアを当てたことが話題となる。著書に『幸福への近道』(主婦と生活社)、『幸せを導く未来の暦』(宝島社)、『あなたの心が奇跡を起こす』(PHP研究所)、『「不思議な世界の方々」から教わった予知能力を高める法』(東邦出版)などがある。
作品紹介
心を整えて幸せを呼ぶ64の方法
不思議な世界の方々から教わった未来を感じとる知恵
311の東日本大震災を予言し、一躍注目を浴びた霊能者、松原照子が不思議な霊的世界の方々から教わったスピリチュアル開運法を公開。簡単な呪文と習慣で、だれもが幸運を手にできる秘法はもちろん、超感覚的な「感」を磨く実践術をやさしく教えてくれる。
定価:1,300円+税/学研プラス