物事がまったく思いどおりにいかなかったり、よくないことが何度も起こったりすると、「ご先祖様の祟り」「霊障」「前世のカルマ」などが原因ではないかと、怖がる方がいらっしゃるようです。
はっきり申しあげたいのですが、そういうものに原因を求めるのは、よくないことだと思います。
霊や前世が「ない」といいたいのではありません。そういうもののせいにするのは「よくない」と申しあげたいのです。
なぜってね。物事がうまくいかないのなら、ご先祖様や前世を持ちだす前に、まずはご自分の考え方や言動に原因がないかをしっかりと考えたほうがよいのではありませんか? そのうえで、直すべき点があれば、直しましょうよ。
それをせずして、ご先祖様や前世に責任を押しつけると、本当のことが見えなくなってしまいます。そればかりか、気持ちのうえでも諦めモードになりがちです。なぜなら、ご先祖様も前世も、私たちにはどうにもならないことですからね。それが不幸や苦労の原因ならば、もう諦めるしかなくなります。そんな心境になると、皆様のエネルギーがどんどん落ちて、いっそうよくない結果を招きます。
このような悪循環におちいることが、よいはずはありません。
そもそも「ご先祖様の祟り」などというものが存在するのでしょうか。ご先祖様なら、現世でがんばっている子孫を応援するのがお仕事でしょう。祟るようなご先祖様ならば、私はご縁を切らせていただきます。
どうか皆様、ご先祖様や前世にかこつけて、現実の問題から逃げだすのはおやめくださいね。私たちがこの世に生きているのは、ご先祖様の行いや自分の前世を知るためではありません。今ここで、自分にできる精一杯のことをするためなのです。
松原 照子 (まつばら てるこ)
1946年10月15日、兵庫県神戸市生まれ。経営コンサルタント、ライフアドバイザー、世の中の動きを見る「世見者」。自身のブログ「幸福への近道」で、東日本大震災の被災エリアを当てたことが話題となる。著書に『幸福への近道』(主婦と生活社)、『幸せを導く未来の暦』(宝島社)、『あなたの心が奇跡を起こす』(PHP研究所)、『「不思議な世界の方々」から教わった予知能力を高める法』(東邦出版)などがある。
作品紹介
心を整えて幸せを呼ぶ64の方法
不思議な世界の方々から教わった未来を感じとる知恵
311の東日本大震災を予言し、一躍注目を浴びた霊能者、松原照子が不思議な霊的世界の方々から教わったスピリチュアル開運法を公開。簡単な呪文と習慣で、だれもが幸運を手にできる秘法はもちろん、超感覚的な「感」を磨く実践術をやさしく教えてくれる。
定価:1,300円+税/学研プラス