300万の人は高級車を現金で買うが 1億の人はローンで買う

午堂登紀雄『年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人 』セレクション

更新日 2020.07.20
公開日 2014.12.17
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 あなたの手元に余裕資金が1千万円ある。そして、ベンツを買おうと考えている。ベンツの値段は800万円だ。この時、あなたはどうやって買うだろうか。

 300万の人は、現金で買う。ローンの金利はもったいないし、借金している状態が気持ち悪いからだ。
 しかし私の知人で、資産が数十億円ある経営者は「必ずローンで買う」という。

 なぜかというと、ベンツのローン金利が3%かかっても、自分のお金は年利15%以上で運用できるからだ。
 つまり彼は、15%以上で運用できる自分のお金をわざわざ取り崩して、お金を生まない車を全額キャッシュで買うようなことはしないのだ。
 こんな話を聞くと、お金を持っていることとお金をうまく使うこととは、やはり別物であるということがわかる。

 もちろん「車は必ずローンで買え」というわけではない。
 3%以上で運用することができない人は、現金を車の姿に変え、金利支払いを逃れるほうが得策なのはいうまでもない。
 しかしビジネスや投資で3%以上の利回りを叩き出せるなら、車などに回す自己資金は極力小さいほうが、資金効率は圧倒的に高いということだ。

 1億の人の場合、投資用不動産もローンを組んで買う。ローンの返済は家賃収入で補えるから、必要な資金は頭金だけ。家賃からローンや経費を引いた残りは自分の利益だし、ローンを完済すれば、いくらで売却してもお金が手元に残る。
 つまり、銀行という他人のお金を使って貯金を増やしているようなものだ。
 彼曰く、「お金を増やすのに自分のお金を使うなんてもったいない。自分のお金は使わず、他人のお金を使って増やすのが資産運用だ」そうだ。

 なお、ローンで車を買ったからといって、皆が1億の人に仲間入りできるわけではないということも、念のためにいっておこう。
 本当に貧乏な人は、お金がないので仕方なくローンで買う。こういう人は資金を別に運用できないので、ただ金利を払わされ、お金を失うだけに終わってしまう。

午堂 登紀雄 (ごどう ときお)

1971年岡山県生まれ。米国公認会計士。中央大学経済学部卒業後、会計事務所、大手流通企業のマーケティング部門を経て、世界的な戦略系経営コンサルティングファームのアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして活躍。2006年、著書『33歳で資産3億円をつくった私の方法』(三笠書房)がベストセラーとなる。同年、不動産投資コンサルティングを行う株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズを設立。経営者兼個人投資家としての活動のほか、出版や講演も多数行っている。『お金の才能』(かんき出版)、『頭のいいお金の使い方』(日本実業出版)、『オキテ破りのFX投資で月50万円稼ぐ!』(ダイヤモンド社)、『日本脱出』(あさ出版)ほか著書多数。

 

作品紹介

年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人
お金持ちに成り上がった人の「非常識」な習慣

年収1億円を稼ぐ人はどうやってその地位に成り上がったのか?33歳で3億つくった米国公認会計士が明かす人生の逆転成功法則!

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