【著者メッセージ公開】『コリット 機械じかけの心臓』上下巻、予約開始!

『コリット 機械じかけの心臓 上』『コリット 機械じかけの心臓 下』

公開日 2025.07.28
  • Facebook
  • LINE
  • Pinterest

我が子へと贈られた物語が、すべての子どもたちへの贈り物へ。令和時代の人気ファンタジーを目指す、超大作ファンタジーの刊行決定!

原稿総数1万枚以上! 超大作ファンタジー、開幕!!!

『コリット』は、もともと著者のTERUKO氏が2人のお子さまへ向けて書き始めたものでした。「コリット」と呼ばれる人工的な存在と人間の織り成す壮大なストーリーは、お子さまが成人されるまで紡がれ、原稿総数はなんと1万枚以上! 今回発売が決定した『コリット 機械じかけの心臓』は、その始まりの物語です。笑いあり涙あり、ドキドキハラハラの冒険あり……一度読み始めたらどんどん続きが読みたくなること間違いなし。子どもから大人まで、夢中になれるファンタジーです。ぜひご予約ください!

▲上下巻、7月31日に同時発売!(※表紙デザインは変更になる場合があります)

ストーリー

 舞台は3000年未来――人類は、人に仕える「コリット」を育てるため、金星にドームを作った。その中心にある「ファクトリー」で誕生したコリットのイパは、大好きな家族と暮らしながら、友だちであるニーイ、サックと楽しく学校に通っていた。しかし、そこで教えられるのは人への服従。
 いつしかイパは、人間と同じ姿と心を持ちながらも、偽物でしかない自分の存在に疑問を持ち始める。
「いったい僕はなんのために生まれたんだ」
 コリットは通常、こういった疑問を持たない。「自分だけがなぜ……」と思い悩む日々を過ごしていたある日、イパの人生を揺るがす出来事が起こり、イパは単身、立ち入りを禁じられているファクトリーへと向かう。そこで目にしたものは――。
「環境は選べないことも多い。大切なのは、その環境の中でどれだけ立派でいられるかだ」
圧倒的な想像力で紡ぎ出された、人間とコリットが織りなす感動ファンタジーが、ここに始まる。

イラストは、六七質氏!

 表紙・挿絵を担当するのは、数々の小説のイラストを手掛けている六七質氏。
 想像上の建築物を得意とする氏によるイラストは圧巻の一言。『コリット』の壮大な世界観と、魅力的なキャラクターたちを精緻なタッチで見事に描き出しています。

▲街の中心にそびえ立つ「ファクトリー」。そこに隠された秘密とは……?

▲ピアノの横にたたずむイパの友人、ニーイ。音楽も作品において重要な役割を果たす。

著者のTERUKO氏からのメッセージ

 発売に向けて、著者のTERUKO氏よりメッセージをいただきました!

++++++++++++

 こんにちはTERUKOです。

 夜、子どもに読み聞かせる物語はほとんどが一晩で終わってしまいます。そこで「私の子どもが大人になるまで続く物語」を作ろうと書き始めたのが「コリット」でした。
 自分たちしか知らない、大人になるまで続く物語があったら素敵だろうと。

 そこで、あるひとつの物語が浮かびました。

 しかし、それはとても壮大な物語だったのです。どれだけ凝縮して書いたとしても、小さな枠には決して収まりそうにない。しかしながら物語が続く間中ずっと退屈することのない物語でした。しかも、最後が明確に見えている。これは私の考えなのですが、始まりが見えて書きだした物語より、終わりが見えてそこに向かって書きだした物語のほうが面白い、というのがあります。これは面白くなる……そんな予感とともに、本当に完成させることができるのか? という疑問もありました。謎解きのような伏線も多く、回収も多い。ただ読み手は子どもなのだから、それらを負担なく楽しませるように組み立てなくてはいけません。これは難題だ……しかし最後のピースがはまったとき、一枚の絵が完成するようなこの物語を私も読んでみたい。
 そこで、まずは時間をかけてプロットを作り込みました。その量は本文より多く、図もかなりの枚数です。

 そうして一年かけて書いた物語を、手縫いで製本してクリスマスにプレゼントしました。しかし400ページほどある本を手縫いとなると、なかなか大変な作業です。そこで、数冊目からは業者に頼むことにしました。便利な世の中になったな、と思いながら。

 時は経ち、さまざまな思い出とともに私の子どもは20歳になり、コリットは当初の予定どおりEndを迎えました。挿絵121点、原稿用紙1万枚を超える、子どもが大人になるまで続く物語。それは私が18年前に想像したとおり、物語に溶け込むような納得のいくEndでした。

 子どもが大人になるまで続く物語「コリット」の話は、ここで終わるはずだったのです。

 しかし、コリットの最終話を読んだ私の子どもは泣きながら「これを他の人にも読んでほしい」と言いました。

 そうして、Gakkenさんより「コリット」を出版させていただくこととなったのです。イラストは六七質さん。表紙を見たときは驚きました。世の中には、文字からこのように世界を創造できる方がいらっしゃるのだな、と。イメージどおりなどと言っては申し訳ない、それはイメージ以上でした。
 私の子どもしか知らない物語として始まった「コリット」は、こうして多くの人へと届くように姿を変えました。どうかこの物語が、私の子どもが願ったとおり、ひとりでも多くの皆様へ届くよう願ってやみません。

++++++++++++

著者プロフィール

 絵画、彫刻などの受賞をへてさまざまな分野で活動。絵本『さかさま』は造本装幀コンクールにて日本印刷産業連合会会長賞受賞。日本代表として「世界で最も美しい本コンクール」に出品される。第6回リブロ絵本大賞(2015)に入賞し、2024年に舞台化。他、絵本『はんぶんこ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、科学ファンタジー『まるで魔法のような本当の話』(くもん出版)等。朝日小学生新聞にて『ヒトコマ絵本』、『どろだんごくん』などを過去に連載。

商品概要

■書名:『コリット 機械じかけの心臓 上』
■著:TERUKO
■絵:六七質
■定価:1,595円(税込)
■発行:Gakken

本書を購入する

 

■書名:『コリット 機械じかけの心臓 下』
■著:TERUKO
■絵:六七質
■定価:1,595円(税込)
■発行:Gakken

本書を購入する

 

・・・・・・・・・・・・・・・

☆YouTubeチャンネル「学研ミリオンず【公式】」にて、楽しいコンテンツを続々配信中!

\チャンネル登録をお願いいたします!/

YouTubeチャンネル「学研ミリオンず【公式】

・・・・・・・・・・・・・・・

  • Facebook
  • LINE
  • Pinterest