Z世代調査レポート『学生時代に知っておきたいお金の使い方』

GakkenxODKソリューションズ「学生のいま」アンケート

公開日 2024.09.06
  • Facebook
  • LINE
  • Pinterest

 GakkenとODKソリューションズは、学生の方々を対象に「学生のいまアンケート」を、数回に渡り実施いたします。2024年7月学生時代に知っておきたいお金の使い方をテーマに、第二弾をおこないました。

 アンケート結果について、現役学生が中心となってZ世代をテーマに調査研究を行うチームLitLab.(リットラボ)」がまとめましたので、その調査結果をお知らせいたします。


調査概要

調査主体    Gakken+ODKソリューションズ
居住地     全国
対象      大学生
回答数     91件(実家暮らし:58件、一人暮らし:33件)
まとめ編集協力 LitLab.(リットラボ)


自由に使えるお金は4万円以上が最多!実家暮らしと一人暮らしで最も差が出たのは・・?

 「小遣い、アルバイト代含め、月に自由に使えるお金はいくらですか?」 という質問に対し、実家暮らしの大学生は「2~3万円」と答えた方が5.2%と最も低く、「4万円以上」と答えた方が31.0%と最も高い割合になりました。

 一方、一人暮らしの大学生は「2~3万円」と答えた方は21.2%で、「4万円以上」と答えた方も21.2%と、同じ割合になりました。

 やはり、ひとり暮らしの学生は、日々の生活に伴う支出が発生するため、実家暮らしに比べて”自由に使えるお金”は少ないことがわかりました。

 また、実家暮らしの大学生に「お小遣いを貰っていますか?」と聞いたところ、「5千~1万円」と答えた方が24.1%、「貰っていない」という方が60.4%という結果になりました。
大学生になってアルバイトで収入を得ることが可能になった方が多い一方、サークル活動などでアルバイトの時間が確保できない人は、お小遣いを貰っていると推測しました。

 一人暮らしの大学生に対しては、「家賃を含む仕送りはいくらですか?」と聞いたところ、「10~15万円」と答えた方が24.2%、「10万円以下」と答えた方が51.6%、「貰っていない」という方が18.2%という結果になりました。

アルバイトによる収入や、交際費等の支出については、実家暮らしと一人暮らしではあまり差がなかったが・・?

 「アルバイト代は月いくらですか?」と聞いたところ、「1~5万円」と答えた方が、実家暮らし(44.8%)、一人暮らし(42.4%)とどちらの大学生も最も割合が高く、大きな差がないことがわかりました。

 

 実家暮らしと一人暮らしでは、服や交友費にかける金額に大きな差はなく、やや実家暮らしの方の支出額が多い傾向が見られました。一方、自己投資(書籍や勉強)にかける金額では、一人暮らしの学生の方々に、掛ける方と掛けない方(3千円以下)の両極化が見られ、また実家暮らしに比べて自由に使えるお金が少ないにも関わらず、一万円以上を掛けている方が同割合程度いらっしゃることが分かります。

お金の管理はしている?していない?

 「お金はどうやって管理していますか?」と聞いたところ、「管理していない」と答えた方学生は実家暮らし(60.3%)、一人暮らし(42.4%)と、大きな差が見て取れました。
一人暮らしの学生は、お小遣いだけでなく、日々の生活費も含めて管理する必要があることから、管理している人が多いと推測しました。

 「貯金額」に関しては、実家暮らし、一人暮らしどちらの大学生も「10万円以上」と答えた方が最も多く、また「5~10万円」と答えた方が最も少なく、回答に差がありませんでした。

投資に関する興味はある?

 「投資への興味」についての質問では、実家暮らし・一人暮らしどちらの大学生も「興味がある」方が約7割、「興味がない」と答えた方が約3割となりました。

 一方、「投資を行っているか?」については、実家暮らし(17.2%)、一人暮らし(9.1%)と差がみられ、”自由に使えるお金”が影響していると推測しています。

 

“100万円”を自由に使えるなら・・? 

 「100万円自由に使えるお金があったら何に使いますか?」という、夢のような質問に対して、「留学」、「海外旅行」、「学費」といった意見があり、中でも「貯金」や株やNISAといった「投資」に使うといった方も多くいることがわかりました!

みなさんの回答をいくつかピックアップして紹介いたします!

・貯金や投資に回しつつ、今だからこそ一部遊びに使う

・半分は外国株式への投資、40万を貯金、10万で趣味の買い物と旅行をする

・母を旅行に連れて行きたい

・半分貯金、半分募金

・30万円貯金して、35万円旅行して、35万円資格取得費用にあてる

・留学に行きたい、大学生のうちに色々経験しておきたいから

お金に関する失敗、後悔したこととは?

 最後に、みなさんにフリーコメントで答えていただいた「お金に関して、失敗や後悔をした体験談」をご紹介します。

・間違った日付でホテルを予約してしまってキャンセルできなかった

・長い目で見れば要らない無駄な買い物をしたり、つまらない飲み会にお金を使った

・ネットでセール中の服を買ったら、思っていたのと違った。安いからといって急いで買うべきではなかった

・クレジットカードを使うようになってから、収支を把握せずに使いすぎる事が多々ある

・早めに投資に関する勉強をしておけばよかったと後悔

・1,000円以下の少額の買い物を我慢できない

どれもこれも、皆さんも思い当たる節のある失敗談なのではないでしょうか?
飲み会や少額の買い物など、積み重ねると大きな支出になるので、こういった後悔をなくすために、家計簿が役立ちそうですね!

まとめ

今回調査結果をまとめていただいたLitLab.(リットラボ)代表のリナさんより感想をいただきました。


お金に関する話はセンシティブな内容なので、普段友人同士ではなかなかすることがなく、世の中の大学生のお金に対する考え、価値観などを知る機会がなかったため、今回の調査は私自身とても貴重な体験になりました!

今回の調査から、実家暮らしと一人暮らしの大学生では、自由に使えるお金や支出の内訳、投資への関心などに違いがあることがわかりました。

実家暮らしの学生は自由に使えるお金や支出の面で余裕がある一方、一人暮らしの学生は生活費を含めたお金の管理に積極的で、かつ自己投資への関心も高いことがわかりました。
また、実家暮らし、一人暮らしの大学生どちらも投資や貯金への意識が高く、将来を見据えたお金の使い方をしていて、想像していた以上に堅実な方が多いことに驚きました。

私自身もお金に関しては堅実な考えを持っているので、普段の出費に対する節約や貯金することを意識しているのですが、投資に対しては興味を持っているものの踏み出せていないため、この機会に支出の分配を見直したいと思いました。

最後に・・・”セール品に飛びついて後悔する”、”少額の商品をついつい買ってしまう”については、私自身も思い当たる失敗談として、自戒の念を込めて取り上げさせていただきました!


アンケートにご協力いただいた皆さん、本記事を最後までお読みいただいた皆さん、ありがとうございました。「学生のいまアンケート」第2弾の調査結果レポートは以上になります。第3弾もお楽しみに!

 

画像・グラフの出典元:Litlab.

 

【おすすめ書籍】

■書名:『経済評論家の父から息子への手紙お金と人生と幸せについて』
■著者:山崎 元著
■発行:Gakken
■定価:1,760円(税込)

好評発売中

「本書は息子たち、娘たちに向けた、著者の遺書でもある。読者には、お金を効率良く稼いで、正しく増やし、気持ち良く使ってほしい」――経済評論家・山崎元氏が渾身の力で書き下ろした、働き方、稼ぎ方、そして幸福について。大切なことが詰まった一冊。

本書を購入する(Amazon)

 

■書名:『山崎先生、お金の「もうこれだけで大丈夫!」を教えてください。』
■著者:山崎元
■発行:Gakken
■定価:990円(税込)

好評発売中

すぐに読めるけれど、一生役立つお金の知識が身につく本。山崎元さんの最後のお金の授業が本になりました。お金のことにはダメなものが3つとおすすめしたい1つがある。この4つをしっかり覚えれば大丈夫! 話題のFIREや新NISAなどのお話も。

本書を購入する(Amazon)

 

■書名:『マンガでカンタン!NISA・iDeCoは7日間でわかります。』
■著者:風呂内 亜矢 著 Chiiko 漫画
■発行:Gakken
■定価:1,650円(税込)

好評発売中

NISA・iDeCoの基本を7日間で学べる、ストーリー仕立てのマンガ講義。全7章の講義で、投資の基礎知識から、NISA・iDeCoの運用のコツまで。NISA・iDeCoのことがよくわからない人、これから投資を始めたい人にピッタリな一冊。

本書を購入する(Amazon)

 

  • Facebook
  • LINE
  • Pinterest