こんな風に暮らしてみたいと思わせる森の動物たちの世界が魅力的で、思いやりと優しさに満ち、読み終わるとほっこりとした温かな気持ちに包まれる、ふくざわゆみこさんの絵本。『もりのはなやさん』は、「もりのえほん」シリーズ待望の第4弾です。
もくじ
あらすじ
おおかみさんは花のことばがわかる森の花屋さん。毎日花たちと森のみんなに笑顔を届けたいねと話しています。ある日チューリップを配達に行くと、うさぎさんがケガをしていると知り……。おおかみさんとチューリップがしたこととは……? 「もりのえほん」シリーズ第4弾。
『もりのはなやさん』詳しい内容はこちら
~花を見ているだけで幸せな気もちになる~ 花の想いと力
ご自身も花が好きというふくざわゆみこさん。花は見ているだけで幸せな気もちになる、花はみんなに笑顔を届けてくれる……。そこに花たちの想いや力を感じ、この絵本が生まれたと言います。本書は「とにかく花を大量に描きたい!」という思いで取り組まれました。花のなかでも特にチューリップが好きで、お話のキーにもなっています。どんな風におおかみさんとチューリップが活躍するか、絵本を読んでみてくださいね。
地図から広がる森の世界
本書は『もりのホテル』『もりのとしょかん』『もりのかばんやさん』に続く4巻目。
見返しには『くまのプーさん』を彷彿とさせる地図が描かれ、森は「もりのホテル」を中心に広がっていることがわかります。もとは建物を舞台にした物語から始まったシリーズでしたが、やがてこの森に住む動物たちの暮らしへと、世界がどんどん広がっていきました。
ふくざわゆみこさん特別インタビュー
ふくざわゆみこさんのインタビュー記事は以下のURLからご覧いただけます。作品づくりのエピソードや、絵が好きだった子ども時代のことなどを伺いました。
『もりのはなやさん』は、2024年5月23日発売。誰かを幸せにすることは、自分の幸せにもつながっている――。そんなことを感じさせてくれる、森の動物たちのハートフルな物語です。読み聞かせだけでなく、小学校の朝読や読書感想文にもお勧め。ぜひお子さんとお読みください。
ふくざわゆみこさんプロフィール
東京都生まれ。絵本作家。主な絵本に『もりのホテル』『もりのとしょかん』『もりのかばんやさん』(Gakken)、「おおきなクマさんとちいさなヤマネくん」シリーズ(福音館書店)、「ぎょうれつのできるおいしいえほん」シリーズ(教育画劇)、「モモンガのはいたつやさん」シリーズ(文溪堂)、『やさいもぐもぐ』(ひかりのくに)、『はりねずみのおいしゃさん』(世界文化社)、『くぬぎのもりのりすのがっこう』(アリス館)などがある。
商品の紹介
■書名:『もりのはなやさん』
■作・絵:ふくざわゆみこ
■発行:Gakken
■発売日:2024年5月23日
■定価:1,760円(税込)