教育改革者・工藤勇一先生による「いちばんやさしい教育入門書」が完成!
『家庭・学校・社会みんなに知ってほしい 教育について工藤勇一先生に聞いてみた』
教育の目的って? 不登校はなぜ増えている? 特性のある子への教育は? 子どものウソを見抜く方法は? 教育をする上で気になる疑問に、イラストを用いてわかりやすく解説。教育観をアップデートするチャンス!
『家庭・学校・社会みんなに知ってほしい 教育について工藤勇一先生に聞いてみた』
【変わりゆく社会 変わるべき教育】子どもたちが、目まぐるしく変化する社会を生き抜くために、教育観をアップデートしなければいけません。
そのために、教育の目的から身近な悩みまで、一問一答形式でまとめました。
みなさんはどんな「教育」をしていますか?
「あいさつができる子に育てたい!」「たくさん教育をしているから大丈夫」「トラブルはすべて自分が解決してあげる」など、さまざまな方針をお持ちかと思います。でも、それは、ほんとうに「子どものため」になっているでしょうか。
教育は「家庭」、「学校」、「社会」とさまざまな場所で行われるものです。手段は違えども、同じ方向に向かって教育を行う必要があります。その教育が目指すべき「いちばん大切な目的」(=最上位目的)は、子どもたちが幸福で、肉体的、精神的、社会的に満たされた状態にあること、つまり「子どものウェルビーイング」であると工藤先生は考えています。みなさんの疑問に答えながら、「子どものウェルビーイング」を実現するために必要な考え方や実践すべき事柄を、イラストもまじえてコンパクトにまとめたのが本書です。
監修の工藤勇一先生は、これまで数々の教育改革を行ってきた教育者として全国から注目される方です。2014年から2020年3月まで務めた千代田区立麹町中学校では宿題の廃止・定期テストの廃止・固定担任制の廃止など、数々の改革を行い、一連の改革では文部科学省が視察に訪れ、メディアがこぞって取り上げるなど大きな話題に。初の著書『学校の「当たり前」をやめた。』(時事通信社)は累計発行部数10万部を超えるベストセラー。様々な講演会活動をはじめ、規制改革推進会議専門委員(内閣府)や産業構造審議会臨時委員(経済産業省)なども務めています。2024年3月まで校長を務めていた横浜創英中学・高等学校では、教員人生最後の大仕事として、これからの学校のあるべき姿を目指して、学校の変革を推進してきました。
「これからの教育に求められることは次の2軸だと考えます。
・子どもの主体性を伸ばすこと
・社会のつくり手の当事者であるという意識を育むこと
まずは子どもが自分で考え行動できる自立した大人に育ってもらうことが先決です。」
(「はじめに」より一部抜粋)
▼こんな教育していませんか?
巻頭特集では、やってしまいがちなものの、気を付ける必要がある教育について、いくつか紹介しています。
①あいさつができる子に育てたい
しっかりあいさつができるようにと、徹底して指導を行う先生や保護者の方はたくさんいらっしゃるかと思います。その中で、「あいさつをすること」ばかりに目を向けてしまい、あいさつをすることそのものが目的となってしまった経験はないでしょうか。それでは、子どもは機械的なあいさつばかりするようになってしまうかもしれません。あいさつの目的は、よいコミュニケーションをとること。あいさつはその手段の一つでしかありません。
これは、手段の目的化によって本来の目的を見失ってしまう典型的な例です。あいさつに限らず、どんな指導においても、その本来の目的に立ち返ってみると、より良い方法が見つかるかもしれません。
②たくさん教育をしているから安心!
子どもの将来のため、習い事や勉強をたくさんさせる保護者の方。学校生活で困らないように、1から10まで丁寧に教えてあげる先生。一見するととてもよい教育に見えますが、注意が必要です。子どもが望んでいないのにいろんなものを与え、何でも手取り足取り教えてしまっていないでしょうか。何も考えなくても様々なサービスが受けられることに慣れてしまうと、子どもの主体性はどんどん奪われてしまいます。このような、サービス過剰は教育の様々な場面で見られています。
③トラブルを防いであげる
子どもが嫌な思いをしないように先回りして声かけをする。トラブルの種は事前にすべて紡いでおく。これも一見するとよい教育のように思えますが、まったくそんなことはありません。実は、トラブルを自分で解決していく過程で、主体性や当事者意識は身についていきます。
周囲の大人がすべきことは、トラブルそのものを起こさないようにすることではなく、子どもが自分たちで解決できるような支援をすることなのです。
▼本書で取り上げている内容
▼本書で学べる4つのポイント
【ポイントその1:教育の前提となる考え方が学べる!】
教育を行う上でまず知っておきたい、大前提の考え方を学ぶことができます。キーワードは「個人及び社会のウェルビーイング」、そして、「主体性」と「当事者意識」です。
・なぜ教育が必要なのでしょうか?
・「個人及び社会のウェルビーイング」はどう実現するのでしょうか?
・主体性を取り戻す教育とはどんなものですか?
・当事者意識を育む教育とはどんなものですか?
【ポイントその2:最新のトピックもしっかり押さえられる!】
不登校問題、障がいや特性のある子どもへの教育、個別最適な学び、校則など、近年話題となっている最新のトピックもイラストでわかりやすくお伝えします。
・子どもがひきこもってしまい、状況が好転する気配がありません……
・いじめはどうしたら減るのでしょうか?
・「個別最適な学び」とはどんなものを指すのでしょうか?
・障がいや特性のある子どもにはどんな教育がされているのでしょうか?
・校則は自由化していくべきなのでしょうか?
【ポイントその3:幼児~高校まで様々なトピックで、長期的に役立つ!】
子どもが自立するまで、教育は長期戦です。教育は一筋縄ではいかず、多種多様な悩みが尽きません。幼児期から高校に至るまで、様々な疑問や悩みを取り上げました。
・幼児教育で大切なことは何でしょうか?
・子どもが宿題を嫌がります。どうすればいいでしょうか?
・自分に合った学び方はすぐに見つけられるものですか?
・中学生の子どもが反抗的で手を焼いています。
▼シリーズ既刊
『知らないではすまされない日本国憲法について池上彰先生に聞いてみた』
『なぜ格差は広がり、どんどん貧しくなるのか?『資本論』について佐藤優先生に聞いてみた』
『いまさら聞けないWeb3、NFT、メタバースについて増田雅史先生に聞いてみた』
『新聞・テレビ・ネットではわからない日本経済について髙橋洋一先生に聞いてみた』
『AIの未来からビジネス活用術までChatGPTについて佐々木俊尚先生に聞いてみた』
『どうしたら貯められますか? 将来の不安がなくなりますか? お金の基本について藤野英人先生に聞いてみた』
『モノではなく価値を売るために マーケティングについて永井孝尚先生に聞いてみた』
『思考のクセがわかる!脳のメカニズムについて加藤俊徳先生に聞いてみた』
【監修者:工藤 勇一(くどう・ゆういち)】
元横浜創英中学・高等学校長。
1960年山形県鶴岡市生まれ。東京理科大学理学部応用数学科卒業。山形県公立中学校教員、東京都公立中学校教員、東京都教育委員会、目黒区教育委員会、新宿区教育委員会教育指導課長等を経て、2014年から2020年3月まで千代田区立麹町中学校長を務め、宿題廃止・定期テスト廃止・固定担任制廃止等の教育改革を行い、教育関係者やメディアの間で話題となった。
主な著書に、『学校の「当たり前」をやめた。 生徒も教師も変わる! 公立名門中学校長の改革』(時事通信社)等、ベストセラー多数。
商品の紹介
■書名:『家庭・学校・社会みんなに知ってほしい 教育について工藤勇一先生に聞いてみた』
■監修:工藤 勇一
■発売日:2024年4月25日
■定価:1,650円 (税込)
【電子版】
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