「日本児童文学の父」小川未明の精神を受け継ぐ児童文学賞、大賞作品が書籍化しました

『ジュニア文学館 カステラアパートのざらめさん』

更新日 2022.12.09
公開日 2022.12.05
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「日本児童文学の父」小川未明の精神を受け継ぐ児童文学賞、大賞作品が書籍化しました

 第30回小川未明文学賞大賞受賞作品「カステラアパートのざらめさん」が、書籍化しました。
 主人公のこのみと、アパートの住人、そして不思議な大家さんとの交流を描いたファンタジー作品です。

『ジュニア文学館 カステラアパートのざらめさん』書影

あらすじ

 小学4年生のこのみは、拾った子猫を飼うために、カステラのような見た目のアパートに引っ越すことに。そこには、いつもカメを連れている、ちょっとぶっきらぼうな大家さんがいました。このみは、ある日、大家さんの不思議な能力を目の当たりにするのです……。

この本のおすすめポイント

●身近で起こる、ちょっと不思議出来事を題材としたお話
 好奇心旺盛な主人公・このみは、拾った猫を飼うために、あるアパートに引っ越します。そこの住人や大家さんと交流をするうちに、不思議な出来事に出くわすようになり……。身近な場所が舞台なので、親近感を持ちながらも、その延長にあるドキドキを楽しめるお話です。

「▲主人公のこのみは、はじめ、ざらめさんを少しこわい人だと思いますが」紙面

▲主人公のこのみは、はじめ、ざらめさんを少しこわい人だと思いますが……

53回青少年読書感想文全国コンクール『七草小屋のふしぎなわすれもの』の作者よる、温かいメッセージに溢れるお話
 作者・島村木綿子さんが、「たとえ血がつながっていなくても、人間じゃなくても、自分を大切に思ってくれる誰かが身近にいる、と感じとってほしい」という思いを込めて書いた作品です。お話には、アパートの住人たちのほかに、たくさんの動物も登場します。

カメの千太郎も、「身近な誰か」の1人です 紙面

▲ざらめさんといつも一緒にいるカメの千太郎も、「身近な誰か」の1人です。

「トラブル旅行社」「ミッチの道ばたコレクション」の絵を描かれたコマツシンヤさんがイラストを担当
「カステラアパート」の可愛らしい外観や、美しい池の景色、表情豊かな人物・動物たちのイラストで、お話の世界に引き込まれます。

「色も綺麗なイラスト」紙面

▲色も綺麗なイラストで、物語の世界が広がります。

小川未明文学賞選考委員・直木賞作家 中島京子さん選評

「タイトルも内容も面白い。完成度が高く、オリジナリティもある。楽しんで読んだ、好きな作品です。」

小川未明文学賞とは!

『赤いろうそくと人魚』などの名作を生んだ、新潟県上越市生まれの作家・小川未明。子どもや、弱い立場にある人に希望を届けるために1,200編以上の童話を書いた小川未明の精神を受け継ぎ、1991年に創設された文学賞です。

商品の紹介

『ジュニア文学館 カステラアパートのざらめさん』書影

■書名:『ジュニア文学館 カステラアパートのざらめさん』
■作・島村木綿子 絵・コマツシンヤ
■発行:Gakken
■発売日:2022年11月27日
■定価:1,540円(税込)

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小川未明文学賞について、詳しくはこちらから

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