「こんな東京のガイドブックがほしかった」と多数コメントが寄せられ、発売から半年間で8.9万部突破! Amazon、楽天ブックスの旅行ガイド関連カテゴリ売れ筋ランキングで連続1位! 海外旅行ガイドブックの定番「地球の歩き方」初・東京版の誕生秘話と必読ポイントを紹介します。
『地球の歩き方 東京』はどのように生まれた?
「東京五輪が開催される2020年の夏に、地球の歩き方もオリンピックの祭に参加したい!」
という思いで、シリーズ初の国内版『地球の歩き方 東京』の企画が立案。
企画時の2019年はシリーズ創刊の1979年から40周年のタイミングでもあり、周年の記念本なので、とことん情報盛りだくさんの大ボリュームにしよう!
と現役&OB含め、地球の歩き方のベテランスタッフが集結し制作が始まりました。
こだわったのは「地球の歩き方らしさ」と「江戸から続く東京」
本書を企画するにあたって、こだわったポイントはふたつあります。
ひとつめは、とことん地球の歩き方らしくつくること。
エリアガイドでは、スポットの紹介だけでなく、街の歴史やその土地の歩き方、地名の由来など読んで楽しめる要素を盛り込みました。
国内版であっても、旅のバイブルとしてのガイド的要素は外せない! という思いから、海外版と同様に東京の物価や、気候に対する準備、満員電車やエスカレーターの乗り方も懇切ていねいに記載しました。
ふたつめのポイントは、東京に長く根付いている場所や文化、歴史的なスポットを優先すること。
地球の歩き方が、もしかして最初で最後かもしれない東京版を作るのであれば、今流行のものを追うのではなく、ずっとこの街に生き続けている場所や文化を届けたいという思いをチームで共有し、特集や紹介する施設・店舗を決めていきました。
「江戸から続く東京」と軸を決めて「伝統工芸体験」「東京発祥グルメ」「銭湯」「商店街」「文豪の名店」などふつうならガイドブックの巻頭にはこないような特集を多数採用しました。
江戸以前、旧石器時代から始まる「年表」の特集を8ページにもわたって作ってしまいましたがこれは読者からとても好評です。
コロナ感染拡大、五輪中止、GO TO除外。それでもヒットしたワケ
もう少しで取材が完了しそう、という2020年の1月、新型コロナウイルスが私たちを直撃しました。追加取材にも行けず、すでに記事ができあがっていた施設に閉業が出てきた例も。
ページを削ったり、構成内容を急遽変更したり、スタッフ総出で記事確認に追われながら、激動の末なんとか、2020年9月(※)にようやく本が発売となりました。
(※)学研プラスで発売したのは2021年1月だが、それより先に旧版元で2020年9月に発売している
そのころ日本全国にてGo Toキャンペーン中でしたが感染者数の増加が止まらない東京は除外に。東京に旅行しようなんてとんでもない、という空気で編集部では発行に不安もありました。
ところが、発売してから編集部でも想定外の反響が。
東京から外に出かけづらくなった都民の方や、東京近郊在住者がたくさん手にとっていただき、
「ふだん通勤している街にこんな場所があるなんて初めて知りました!」
「東京生まれ、東京育ちだけど、意外な魅力に気付くことができました!」
という声を多数いただきました。
身近な場所をじっくり深く知りたい、と思っている読者の方が多くいることがわかり、私たち自身がガイドブックの新しい可能性に気付けた一冊となりました。
ぜひ、この本と一緒にあなたならではの視点で東京の魅力を見つけていただき、もしかしてあるかもしれない? 改訂版や新刊に向けた「ここもおすすめ!」な声をお寄せいただければ、編集部としてこれ以上うれしいことはありません。
商品の紹介
■書名:『地球の歩き方J01 東京 2021-22』
■編:地球の歩き方編集室
■発行:学研プラス
■発売日:2021年1月9日
■定価:本体2,020円(税込み)
あわせて読みたい
-
「地球の歩き方島旅」シリーズから『屋久島』だけのガイドブックが新発売!
趣味・実用
-
【鹿児島県観光連盟×地球の歩き方】「島を守るSDGsな旅サイト」新規オープン!
教養・ビジネス
-
待望の新刊『地球の歩き方 信州』が2025年4月に発行決定しました。
趣味・実用
-
新刊『地球の歩き方 広島』が2024年夏前に発行決定!
イベント・キャンペーン 趣味・実用 教養・ビジネス
-
「地球の歩き方 御朱印シリーズ」聖地版! 関東エリア最強の110寺社を、山・水・森・町・島の「聖地別」にご紹介!
教養・ビジネス
-
地球の歩き方arucoから「nyaruco(にゃるこ)東京ねこさんぽ」新登場!
教養・ビジネス
-
「地球の歩き方」と脳科学の専門家が提案する【旅で脳トレ】
教養・ビジネス
-
耳で旅する「地球の歩き方」初のオーディオブックが予約開始
趣味・実用