300万の人はキーワード「一つ」で 検索するが 1億の人は「二つ以上」で 狙い撃ちする
午堂登紀雄『年収1億の勉強法 年収300万の勉強法』セレクション
ネットで調べ物をするとき、目的のキーワードを打ち込んで検索するのは当たり前すぎる話だが、ここに300万の人と1億の人との違いが見られる。
300万の人はキーワード一つで検索するのに対し、1億の人は二語以上を組み合わせて検索することが多いという点だ。
複数の単語を組み合わせたほうが条件が限定され、知りたい情報に効率的に近づけるというのは当然のこととして、関連する周辺情報が表示されることで、より知識の幅と深さが得られるという側面もあるからだ。
その際、「あり得ない!」と思えるようなキーワードや、欲望のままに「あったらいいな!」という言葉を組み合わせて検索をかけてみると、考えもしなかった結果につながることがある。
たとえば「税金+ゼロ」とか(税金がゼロになるなんて、あり得ない!)、「投資信託+利回り30%」とか(そんな高利回り、あり得ない!)、「マイホーム+取得+タダ」(家をタダで買えるなんて、欲望まる出し!)などで検索してみる。
すると、求める情報のど真ん中にはヒットしなくても、かなり意外な情報に辿り着くことがあるのだ。
実際に私も、そうして得た情報で税金をゼロにした年度もあるし、年利30%を超える投信を買ったこともあるし、現在住んでいる賃貸併用住宅も、賃料収入で住宅ローンの全額を賄い実質的な住居費はゼロになっている。
未知の情報をたぐり寄せる
常識的な「定番ワード」だけで検索すれば、出てくる結果は想定の範囲内であり、ネット検索は単に「知らないことを知る」辞書の代わりにしかならない。
もちろんそれはそれで便利ではあるが、そこから思わぬ発見や気づきを得る可能性は低い。
ネットには未知の情報がうなるほど転がっていて、そこには自分が思いもよらなかった考え方や価値観、方法や生き方が埋もれている。それが自分の生き方を変えてくれるかもしれない……。
1億の人は、ネットに対して常にそういう姿勢を持っている。
つまりネット社会で生きる私たちが研ぎ澄ますべきは、「どのようなキーワードを組み合わせて検索するか」というセンスではないだろうか。
午堂 登紀雄 (ごどう ときお)
1971年岡山県生まれ。米国公認会計士。中央大学経済学部卒業後、会計事務所、大手流通企業のマーケティング部門を経て、世界的な戦略系経営コンサルティングファームのアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして活躍。2006年、著書『33歳で資産3億円をつくった私の方法』(三笠書房)がベストセラーとなる。同年、不動産投資コンサルティングを行う株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズを設立。経営者兼個人投資家としての活動のほか、出版や講演も多数行っている。『お金の才能』(かんき出版)、『頭のいいお金の使い方』(日本実業出版)、『オキテ破りのFX投資で月50万円稼ぐ!』(ダイヤモンド社)、『日本脱出』(あさ出版)ほか著書多数。
作品紹介
「使えない男」が勉強に勉強を重ねた結果、お金が次々に貯まっていく毎日を手に入れた。いったい、どんな「勉強」をしたのか?
定価:1,300円+税/学研プラス