責任感を育てるためには、 好き嫌いで生きること。

千田琢哉『大切なことは、「好き嫌い」で決めろ!』セレクション

更新日 2020.07.30
公開日 2016.11.28
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子どもの責任感を育てたければ、好き嫌いで決めさせることだ。

好き嫌いで決めるということは、
失敗を人のせいにできないということだ。

これ以上に責任感を育てる方法はない。
私は物心ついてから、ずっと好き嫌いで生きてきた。
たとえば私が10代の頃、高校や大学を選択する際も、周囲の大人たちから
「えー!?」と猛反対されたが、すべて自分の好き嫌いで選んだ。
もちろん、大人たちのアドバイスは今振り返っても大抵が正しかったのだが、
もしあの時、私の好き嫌いで選んでいなかったら、
私は今のような満足できる人生を歩んでいなかっただろう。
そう考えるとホッとするし、10代の頃の自分をほめてやりたい。
これはサラリーマン時代も同様で、前述のように、
周囲から「えー!?」と言われるほうをやる、とあらかじめ決めていた。
そのうちに「えー!?」と言う周囲の表情が嬉しそうに変わるのを
私は見逃さなかった。
とりわけ女性スタッフたちの「えー!?」の表情がイキイキしている時には、
たいていのプロジェクトが上手くいったものだ。
あの時、もし周囲が「えー!?」と言うほうを選んでいなかったら、
私は今のような結果を出し続ける人生を歩んでいなかったに違いない。
そう考えるとホッとするし、サラリーマン時代の自分をほめてやりたい。
現在の執筆活動についても、基本的な姿勢は同じだ。
私はこれらの原稿を全部好き放題書いているし、
決断を迫られたら、いつも100%、好き嫌いで決めている。
出版社に受理されるか否かは別として、
意見を求められたら自分の好き嫌いをハッキリと伝えている。
ちなみに私はこれまで120冊超の本を出してきたが、
その中で1番売れた本も、2番目に売れた本も、
すべて出版社の意見をねじ伏せて私の好き嫌いを貫いた作品ばかりだ。
なぜ、その時は出版社の意見をねじ伏せたかと言えば、
その年、その瞬間は、私が業界に狼煙(のろし)を上げるべき時だと知っていたからだ。
そして、そのあとにも先にも、自分の好き嫌いを押しつけたことは1度もない。

好き嫌いを相手に押しつけるのは、
「ここ1番の勝負時」だけにしておいたほうがいい。

だが、いったん相手のほうから意見を求められた場合には、
自分の責任で、覚悟を決めて、好き嫌いをもとに即決することだ。

(※千田琢哉『大切なことは、「好き嫌い」で決めろ!』セレクションは、今回で最終回となります。ご愛読ありがとうございました。次回、新シリーズを、12月12日より掲載予定です。)

 

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail
info@senda-takuya.com

■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/

作品紹介

大切なことは、「好き嫌い」で決めろ!
“直感”を信じて人生を好転させる52の方法

仕事、就活、恋愛、人間関係…20代のカリスマ・千田琢哉が説く、「好き嫌い」という直感を信じて人生を好転させるための極意。
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