チャンスとは、「何かものごとをするのにいい機会(好機)」のこと。でも、油断していると、せっかくのチャンスも、あなたのかたわらを急ぎ足で通りすぎていってしまいます。
行きつけの美容室のママさんから、こんな話をうかがいました。
ママさんは、「私が仲人をして、5~6組結婚なさっていますよ」というほどの世話好き。ある日、親しいご婦人から相談を受けたそうです。
「うちの息子、今45歳のサラリーマンなんですが、まだ独身なんです。どなたか、いいお嫁さんになってくれる女性はいないでしょうか」
そこで、ママさんは、知人の35歳のお嬢さんを紹介しました。
その女性は、資格を取って仕事もきちんとこなすしっかり者。お見合いの日もきちんとした身なりで臨みました。
一方、男性は、それまで10人以上とお見合いをしましたが、1人もいいと思う女性がいなかったので、「やれやれ、また縁談話か」という感じでした。
だから、「自分たちだけで会うよ」と、仲人を入れず、直接2人で会うことに……。これが、間違いでした。
年齢がいった人であればあるほど、きちんとした紹介があったほうが、長所や魅力が伝わります。それなのに男性は、紹介者も入れず、テキトーな気持ちで会う日を迎えました。髪はボサボサ、身なりもいい加減で登場したのです。
すると、その女性は、とっても素敵な人だったんですね。
「この女性と結婚したい!」
そう思ったけれど、あとの祭り。
その女性は、会った瞬間、第一印象で「NO!」でした。
お見合い後、男性はなんとか挽回しようと必死でアプローチを続けましたが、結局拒否されてしまいました。
その後、彼は、彼女以上の女性と巡り会えず、54歳の今も独身だそうです。
こんな素敵な女性が、なぜ45歳の男性とお見合いしてみようと思ったかというと、直前に恋人との別れがあったからだそうです。
「自分をいいと言ってくれる男性なら結婚しよう」
そう思って、お見合いに臨んだのでした。
人生には、こんな思いがけないチャンスが、時々やってきます。毎回油断をしないことが大切です。
西谷 泰人 (にしたに やすと)
手相家・夢判断研究家・ライフコンサルタント。 アメリカABCラジオのレギュラー番組「ニシタニショー」で数多くの有名人を鑑定、話題に。1988年、CNNテレビで日本を代表する手相家として紹介され、著書は25か国以上で翻訳されている。これまで鑑定した人々は、優に7万人を超える。
方位学、夢判断の研究にも造詣が深く、研究生活は30年以上になる。毎日全国・海外から送られてくる膨大な夢の体験談・資料の中から抜粋し、今回本書で公開している。
2004年帰国後は横浜に鑑定オフィスをオープン。『的中手相術』『暮らしに活かす夢判断』(以上創文)『吉報旅行 改訂版』(マガジンハウス)『夢をかなえる手相の本』『幸せグセがつく きらめきのルール』『願いをかなえる夢の見かた』『幸せグセがつく 黄金のルール』(以上学研プラス)など著書多数。
「笑っていいとも!」のレギュラー出演ほか、テレビ出演は200回を超す。WEBサイトでは「吉方位早楽地図上検索システム」を監修・運営のほか、占いの店「開運パビリオン」(東京/代々木)を運営。
■ホームページ 「西谷泰人のSUPER手相鑑定」 http://www.nishitani-newyork.com/
■連絡先 創文:045-805-5077 (10〜18時、日・祭日除く)
作品紹介
「幸せをつかむ人」には共通点があった! 世界的手相家が7万人の運命鑑定から発見した、驚くほど運が良くなる15の方法。
定価:本体1,400円+税/学研プラス
バックナンバー
- はじめに
- 「3」の数は、カタストロフィー現象を巻き起こす
- 「3」の数が、幸運をもたらす
- 優秀な人が「3人」揃えば、世界を変えられる
- 楽しそうなところ、幸せそうなところに、人も運も集まる
- 準備をすれば、運を呼び込むことができる
- チャンスに備えて、準備する