はじめに

森若幸次郎『ハーバードのエリートは、なぜプレッシャーに強いのか?』セレクション

更新日 2020.07.31
公開日 2016.03.01
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 「ハーバード式○○」「ハーバード流○○」──これまで〝ハーバード〟を冠した本は数多く出版されてきました。そんな〝ハーバード本〟に対して、あなたはどのようなイメージを持っているでしょうか。

「どうせ、一握りのエリートの人たちの話」
「確かにすごいけど、一般人である自分とは関係なさそう」

 そんなふうに思う人もいることでしょう。もとはといえば、私自身も似たような気持ちでした。というより、ハーバードなんて〝見ていなかった〟というほうが正確かもしれません。
 私はずっと、ハーバードから遠く離れた場所で生きてきました。ハーバードに関わることになるなどとは夢にも思っていませんでした。
 トップレベルのエリートたちが寄り集まって、「正義」とか「世界平和」とか高尚な議論を戦わせているんだろうな、などとぼんやり想像する程度だったのです。
 今さら私が説明するまでもなく、ハーバードは世界的な「超」のつく有名大学です。

 セオドア・ルーズベルト(第26代アメリカ合衆国大統領)
 ジョン・F・ケネディ(第35代アメリカ合衆国大統領)
 ビル・ゲイツ(マイクロソフト社創業者)
 バラク・オバマ(第44代アメリカ合衆国大統領)
 マーク・ザッカーバーグ(Facebook 創設者)
 シェリル・サンドバーグ(Facebook 最高執行責任者)

 教科書に登場するようなあの世界的な偉人も、テレビニュースのトップに登場する実業家も、ハーバードで学んでいます。アメリカだけでなく、世界各地からエリートたちが集まり、そこで学んだ人たちが、法律を、政策を、ビジネスを動かしてきました。まさに、世界を回すモーターのような存在……。

 でも、それはあくまでも外側から語られるハーバードの姿です。
「すごい」というのはわかるのですが、実際に何がどうすごいのか、日本から見ているだけでは実感が湧きません。
「そんなにすごいのなら、実際に見てみたい。自分もハーバードで勉強したい!」
 あるとき、私はこのような大胆な計画を思いついてしまったのです。

 最初は、一流企業のエース社員が送り込まれるハーバードビジネススクールMBAに興味を持ちましたが、さらに調べてみると、MBAホルダーの上を行く次世代のリーダーを対象とした、いわゆるエグゼクティブMBAのクラスとしてPLD(Program for Leadership Development:リーダーシップ開発プログラム)というものがあることを知りました。
 ハーバードのこのクラスには、すでに経営者として実績を残している人、大企業で次世代の経営者となることが確実視されている人たちが集まります。まさに「世界の頂点」といってもいいでしょう。
 そんな世界の超エリートと交わって自分を高めたい──その想いは私の中で抑えきれないくらいに強まっていきました。

 

森若幸次郎 (もりわか こうじろう)

株式会社シリコンバレーベンチャーズ 代表取締役社長CEO
株式会社モリワカ 専務取締役CIO
実業家・イノベーションプロバイダー。
ハーバードビジネススクール/エグゼクティブMBA(PLD:Program for Leadership Development)を日本人最年少で修了し、スタンフォード大学経営大学院でM&A、シドニー大学で経営学を学ぶ。現在、国内外の企業20社以上の経営に従事。米国シリコンバレー、デンマーク、アジア諸国を中心に宇宙・医療・教育・芸術産業の活性化を推進し、各地でイノベーション創出を目的としたワークショップやリーダーシップセミナー等を開催している。

 

作品紹介

ハーバードのエリートは、なぜプレッシャーに強いのか?

ハーバードビジネススクールの頂点「エグゼクティブMBA」の日本人・最年少修了者が「超一流のマインドセット」を大公開!
定価:本体1,300円+税/学研プラス

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