ひと言多い同僚には、 力強く「なるほど」。

千田琢哉『たった2分で、怒りを乗り越える本。』セレクション

UPDATE 2020.07.30
公開日 2015.12.14

どこにでもひと言多い人はいるものだ。
ひと言多い人に真剣に関わると、
周囲からはあなたも同じ穴のムジナに見えるから要注意だ。

ひと言多い人が職場にいたら、解決策は簡単だ。
「何ですって?」と応戦するのではなく、「なるほど」と頷くのだ。

ひと言多い人が、なぜひと言多いかといえば、さびしがり屋さんだからだ。
もっと構って欲しい、もっと話して欲しい、もっと自分の存在を認めて欲しい、
と心が飢えている状態だから、
相手がカチン!とくるひと言で関係を繋ぎ止めようとする。

さびしがり屋さんにまともに応戦しては、相手の思う壺になってしまう。
ちょっと冷たいくらいの顔で、「なるほど」と、一度だけ力強く頷けばいい。

コツは、“一度だけ力強く”という点だ。
遠慮がちに愛想笑いしながら言ったのでは、相手に隙を与えてしまう。
多少上から目線で、余裕のあるふりをするくらいでいいだろう。

「なるほど」というのは、イエスマンで相手に屈したことにはならない上に、
相手をちゃんと認めてあげたことになる魔法の言葉だ。
ひと言多いさびしがり屋さんも、これには太刀打ちできない。

 最後に、ひと言多い人は、根はいい人が多いよ。

 

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail
info@senda-takuya.com

■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/

作品紹介

たった2分で、怒りを乗り越える本。

怒りは人間に必要な感情であり、怒っても恥じる必要などはない。怒りと上手に付き合い、ともに乗り越えていく方法を教えよう。
定価:本体1,200円+税/学研プラス

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