住む場所で、人生は決まる。

千田琢哉『現状を破壊するには、「ぬるま湯」を飛び出さなければならない。』セレクション

更新日 2020.07.31
公開日 2015.09.07
  • Facebook
  • LINE
  • Pinterest

今、住んでいる場所が自分の人生を創っていることを、
あなたは知っているだろうか。
夢を叶える人は、夢を叶えるにふさわしい場所に住んでいる。
夢を叶えるにふさわしい場所に住んでいるから、夢は叶うのだ。
逆ではない。
住んでいる場所が、その人を創るのだ。
先日もアパレルショップに勤める同い年のサラリーマンと、
こんなやり取りがあった。
彼が私の住んでいる場所を聞いてきたので、南青山だと教えてあげた。
私も悪気なく「君はどこに住んでいるの?」と聞いたところ、
彼は急に早口にまくしたてた。
正確にはよく聞き取れなかったが、
「ほとんど東京ですよ」という部分のみがハッキリと聞こえた。
つまり彼は、「東京ではないことにコンプレックスを持っていますよ」という自己紹介をしてしまったのだ。
私には都内のオフィスとは別に、大阪の田舎にも家がある。
別に田舎に住んでいる人が三流とは思わないし、
コンプレックスを抱く必要もないと思っている。
現に、私は田舎生まれの田舎育ちだ。
大切なことは、
自分が住むその場所に、一点の曇りもなく
誇りを持っているか、納得しているかである。
私が南青山に書斎を構えた理由は、都心でありながら緑が豊富だったからだ。
そして南青山なら交通の便がよく、自分からわざわざ出かけなくても、
相手がこっちに来てくれるからだ。
それ以外の理由は何もない。
サラリーマン時代、大阪の田舎に一戸建てを買ったのも、
当時の会社が大阪だったことと、生粋の田舎者で緑が恋しかったからだ。
その会社では、管理職になると実質、個人事業主のような働き方になった。
成果さえ挙げれば自宅で仕事をしていればよかったため、
すでに今と変わらない生活をしていた。
またそれとは逆に、平社員時代は会社から自転車で2分の場所に住んでいた。
そうすれば終電をいっさい気にすることなく、思う存分仕事に没頭できたからだ。
今も昔も自分が少しでも勝ちやすい場所に住み、淡々と勝負し続けている。

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail
info@senda-takuya.com

■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/

作品紹介

現状を破壊するには、「ぬるま湯」を飛び出さなければならない。

「予定調和」の日常を捨て、毎日を進化し続けるための52のリスト。仕事、恋愛、人生…、最近たるんできたなと思ったら読む本!
定価:本体1,200円+税/学研プラス

バックナンバー

関連コンテンツ

  • Facebook
  • LINE
  • Pinterest

あわせて読みたい